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J砲10号、新庄4号で“貯金3”4戦4勝!!JS砲アベック神話
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J砲「母に捧げる1発」ベース一周を終えた新庄を、ベンチ前で待っていたジョンソンが思い切り抱き上げた。笑顔と笑顔。2人のヒーローを祝う、歓喜の六甲おろしと黄色いメガホンの乱打が鳴り止まない。 3回1死一塁。まずはジョンソンが右中間へ弾丸アーチをかけた。2試合連続、5月7戦で6発目の10号だ。すると、そのわずか1分後、今度は新庄が左翼最前列へライナーで叩き込む。J砲&新庄がアベック弾をカッ飛ばせば、阪神は4戦4勝。この必勝神話で2年ぶりの貯金「3」をつかんだ。 「NO5(新庄)が打てば、盛り上がるね。でもボクも今は何よりボールがよく見えてるよ」。まずはジョンソンが興奮気味に、自分の1発を振り返った。1―0の3回、カウント2―3から戸叶のウイニングショット、スライダーを叩いた。セのキング、横浜ローズの目の前で、1本差と迫る10号弾。バース再来を思わせる快打の秘密は、新幹線の中でもパソコン研究を重ねるクレバーな頭脳にあった。
「対戦も2回り目だし、投手の配球も分かって来たよ」。ジョンソンは、暇を見つけてはパソコンにデータを入力する。相手投手とのデータはもちろんだ。戸叶からは4月20日に、長崎で3号を放っているが、その時の情報もインプットされていた。 「10本? 素直にうれしいね。でもきょうは母の日だからね。本当にいいプレゼントになったよ」。マサチューセッツ州で暮らす母ビバリーさんに捧げる特大アーチでもあった。異国の地での仕事を、一番心配しているのがビバリーさん。一時は大スランプに陥っていたが、日々やりとりするEメールが、心の支えでもあった。母の日の一発は「PRESENT HOMERUN」と記すことにした。チームにも、母にも最高のプレゼント弾だ。 そんなジョンソンに、新庄も触発されていた。「ジョンソンが打つとボクも打ってるでしょ? ボクも続きたかったんです。ホームランでね」。戸叶のスライダーをガツンと一振り、4号ソロを突き刺した。こちらも6戦3発の好調ぶり。
「へへへ、これまでも母の日はよく打ってるんですよね」。福岡でテレビ観戦の母文子さん(52)に贈る一発。だからこん身のガッツポーズも飛び出した。 この2人は気が合う。子供の日の巨人戦に続き、母の日もJ砲&新庄のアベック弾で快勝だが、安芸キャンプ中、散髪に行ったJ砲が「新庄のようにしてくれ」と頼んだというエピソードもあるぐらい2人は意識し合っている。 最強の神話をお土産に持って、11日からは、再び甲子園。2人のバットが快音を奏でれば、もう怖いものはない。 <写真上=ジョンソン神話だ! 3回表1死一塁、フルカウントからジョンソンが右中間中段へ10号2ランを放つ 写真下=3回、J砲に続き新庄がレフトスタンドへライナーの4号を放つ>
坪井、今季5度目猛打ショー走塁ミスをV打でばん回2試合連続、今季5度目の猛打ショーだったのに、試合後の坪井は素直に喜べなかった。「3安打? それよりも初回の走塁ですよ」。先制の大事なチャンスに、走塁でボーンヘッドをおかしてしまった。 1回表。1死一、三塁で打者ブロワーズの場面だった。右中間への打球を、中堅手・波留が倒れ込みながら好捕。坪井は、一瞬、抜けたと判断して、ホームに向かって離塁。波留のダイビングキャッチによってタッチアップのケースだとわかった時には、すでにタイミングを逸してしまっていた。 「打球を見失った? 言い訳はできないです。チームが勝って、本当によかったです」。2回には、V打となる三遊間ヒットで、挽回はしたものの、最後まで坪井は歯切れが悪い。打つには打ったが、課題も顔をのぞかせて、最後まで反省しきりだった。 ノムさん連日ヒヤヒヤ胃痛い3連戦33失点の投手陣に頭も痛い
こんな試合が続けば、野村監督の胃に穴があくのは時間の問題だ。前日8日は7点差を追いつかれ、この日は6―0から1点差まで詰め寄られた。最後はローズに長打が出れば、サヨナラ負けの場面。守護神リベラが右直で切り抜けたものの、連日のヒヤヒヤ勝利に笑顔はなかった。 「さすがチャンピオンだね。(横浜と)実力の差がありすぎる。よく言えば、善戦なんだが…。ムダな四球、ムダなエラーをすると、つけこまれる。それが実力の差ということ。弱いですワ」。 試合後の記者会見。野村監督はムスッとした表情で、語気を荒らげた。楽に勝てない展開に、横浜の反撃が始まった6回以降はイライラしっぱなし。不満いっぱいの内容に、勝ってもボヤキしか出てこなかった。 怒りはチームだけでなく、有隅球審にも向けられた。低めに厳しく、しかもバラツキがある判定に両軍のバッテリーは何度も首をかしげるシーンを連発。「きょうの審判はまずすぎる。平等に誤審しても、弱い方はミエミエの真っ直ぐしか放れなくなる。(横浜は)いいバッターがそろっているから、真芯で捕らえられるんだ」。判定に対する不信も、イライラに拍車をかけた。 今回のカードは2勝1敗で勝ち越したものの、この3連戦で33失点。1試合平均11失点の投手陣は、頭が痛い。「よう勝ち越したワ」。これが偽らざる本音。胃に穴があくか、常勝軍団に成長するか。育てながら勝つの命題を果たすのは、容易なことではない。 <写真=イライラが続く展開にベンチの野村監督は、メガホンを手に爆発寸前> 福原―リベラ“綱渡りリレー”「勝ててよかった」リベラ“ホッ”さすがの怪人リベラも、アンダーシャツは冷や汗でびっしょりだった。9回2死一、二塁。打席はローズ。リベラは去年の8月6日(横浜)の延長14回、同じローズにサヨナラアーチを浴びた悪夢がある。そのイヤなムードに加え、この日も終盤は横浜の流れ。しかし、結果は150キロの速球で右飛に打ち取りゲームセットとなった。 「うれしかったよ。勝ててよかった」。前日(8日)は7点差を追いつかれ、この日は6―0から追い上げられた。2試合とも楽勝ムードの展開からの登板だったが、集中力は切らさずに首脳陣の期待にこたえ、チームの貯金「3」と、自身の5セーブ目をつかんだ。 リベラ同様、冷や汗をかいたのが福原。8回からメイを救援したが、失策などの不運も重なり2失点。「調子は悪くなかったんですが…。低めに投げることだけ考えてました」。ヒヤヒヤ勝利の演出に貢献? して、反省しきりだった。 メイ、May! 5月連笑マシンガン抑え3勝目最後の場面、冷や冷やしながらも、ベンチのメイは微笑みを絶やさなかった。助っ人左腕が7回まで113球の力投を見せ、今季3勝目をマーク。前回の登板だった3日の巨人戦(甲子園)に続いての5月連勝で昨年の来日以来、初めて勝ち星が先行となった。 「勝ち星の方が多くなったって? シ〜ッ…」。普段はロウ人形のように物静かな男はくちびるに人差し指を当てた。いいことは黙っておくという米国のおまじないだが、おどけた振る舞いが喜びの証明だった。 今季はストレートに威力がある。この日の圧巻は自軍が1点先制した直後の2回裏。先頭のローズを2―0に追い込んだ後、この日の最速145キロの真っすぐを高目に投げ込んで空振り三振に打ち取った。「今年はなぜ速いかって? 自分でも分からないよ。でももし本当に速いのならボクの得意のチェンジアップが生きるね」。その通り打者のタイミングを外す球でこの日も2併殺を奪った。 6回に制球を乱して2点を失った後、ロッカーに戻って灰皿をふっ飛ばして荒れる場面もあったがこれも闘争心の表れ。野村監督が「メイは自分で代わる言いよった」と言うように7回でマウンドを降りたが、当たっていた横浜打線を終盤まで2点に抑えたのは大きい。 今季は頼もしい助っ人が加入したこともメイには好影響だ。3勝した試合すべてでジョンソンが1発を放ち、新しい神話が誕生しつつある。「得点力が去年とは比べものにならない。助けられているよ」と謙虚に話したメイ。活気ある打線をバックに左腕エースが乗ってきた。 秀太スタメン“快盗”ヘッドスライディングで存在感売り出し中の田中が4月20日の横浜戦(長崎)以来のスタメン出場した。和田が横浜の先発戸叶に昨年12打数1安打と相性が悪いこともあっての起用。8回には内野安打の後、二塁にヘッドスライディングで盗塁し、存在感を見せた。 しかしその裏には無死一塁から波留の二ゴロを二塁カバーの今岡に悪送球して自軍を追い込んでしまう場面も。田中に期待をかける野村監督は「せっかくスタメンで使ったのに下手なエラーしやがって。秀太は運がないんやな」と嘆いていた。 ブロワーズ、惜しい二塁打復調してきたブロワーズがあわや本塁打という当たりを放った。6回、1死三塁から打席に入るとセンターを襲う大飛球を打ち上げた。バックスクリーン直撃かと思った瞬間、失速してフェンスに当たり、結果は適時二塁打。4月29日の中日戦(ナゴヤドーム)で決勝2号を放って以来の打点をマークした。「走者をかえすことができたからよかったけど、少し詰まった分、距離が出なかったね」とブロワーズは苦笑していた。 桧山プロ初の三盗3番左翼でスタメン出場、5打数3安打1打点の働きを見せた桧山がプロ生活初めての三盗を決めた。6回1死三塁のチャンスに適時二塁打を放った直後、4番ブロワーズの2球目に三塁を陥れた。桧山は「三盗なんて記憶にないですね。スタートはよかったんだけどあんまり加速しなかったですね」と笑顔で話していた。 (16勝13敗) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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