第12戦(4月17日)

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止まらぬ7連敗

ノムさん「お通夜や」

 「お通夜や、お通夜」。出口の見えない7連敗に阪神野村克也監督(63)がボヤいた。2回、実に24イニングぶりに矢野に適時打が出たが、得点はこの1点だけ。和田をスタメンから外したが打線は打たず、ワンポイントに送りだした湯舟は決勝弾を浴びて…。野村監督は「今年どうこういうチームやない。3年計画やから」。ノムさん、ちょっと待って。まだ今シーズンを捨てたらアカン。

4月17日・福岡ドーム
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
阪 神
ヤクルト
【勝】山本【S】高津【敗】湯舟
【本】ペタジーニ4号(ソロ=湯舟)


「今年どうこう言うチームやない」

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 黒い帽子を取り、すっかり白くなった頭をかく姿が痛々しくさえあった。「お通夜だ、お通夜…」。野村監督が下を向いたままうめいた。またも打線が沈黙し、ついに7連敗を喫してしまった。阪神が暗黒の泥沼にはまりこんだ。

 意表をついた先発投手・。山崎が7回まで1失点と踏ん張っても報われなかった。8回に代わったばかりの湯舟が要注意の助っ人ペタジーニに軽々と本塁打され、ジ・エンド。今の阪神打線に終盤、逆転する力はない。「左腕は3人。その中で一番実力があると思ったが…」と言う監督の談話がむなしかった。

 それにしても長いトンネルだ。7日の広島戦(広島)で今季3勝目を挙げてからもう10日間も白星にありついていない。7試合すべてに先手を許す情けなさ。この日は2回に実に24イニングぶりに適時打が出たが一瞬の幻だった。

スタメン
阪 神ヤクルト
坪 井真 中
田 中土 橋
今 岡古 田
平 塚ペタジーニ
大 豊池 山
新 庄スミス
矢 野高橋智
星 野宮 本
山 崎伊 藤

 2回、唯一の得点のキッカケとなった二塁打を放ったのは新庄だが「負けたらいっしょ。ヒザの状態はずっと同じ」と笑顔がなかった。2度の得点圏チャンスに音なしだった今岡は「投手が好投しているのに助けられなくて恥ずかしいです」とうなだれた。「きょうは何もなしや!」と声を張り上げる柏原打撃コーチは勢いがなかった。

 もちろん監督も何とか打開策を見い出そうと必死だ。この日は大きな決断をした。開幕からスタメンで起用し続けてきた和田をついに外したのだ。「若い選手を使っていかないと来年、再来年につながっていかない。今年どうこういうチームじゃない。3年計画なんだから」。監督は悔しそうに説明した。

 あれは開幕前の球団主催激励会。監督は高々と「8月まで優勝争いする」、「最下位脱出」と公約を放った。もちろん必ずそうできる自信があった訳ではないだろう。だが出陣前のチームと、なにより「シーズンが始まることが初めてこわいと思う」と弱気になる自分自身にカツを入れる目的もあって宣言した。

 だが開幕からわずか12試合で、その公約が揺らぎはじめ、昨秋の監督就任時の「3年計画」という言葉に逆戻りしてしまった。確かに3年計画であることは間違いない。だが1年目の4月中旬に聞くにはあまりにもさびしい。新生の旗印を掲げた野村阪神の闇(やみ)はどこまで続くのか。

<写真=2回表(阪神)の2死三塁、矢野は24イニングぶりのタイムリーを中前に放つ。投手伊藤>

山崎1失点好投悔し

 2年ぶりの先発マウンドに立った山崎が7回1失点の好投。「とにかくチームが勝てるようにということだけを考えて投げた」。しかし、打線の援護がなく、97年6月14日中日戦(甲子園)以来の先発も、報われなかった。昨年は右ヒジ痛で0勝。復活星のチャンスだっただけに、先発に抜てきした八木沢投手コーチも「ボールを散らしてよく投げてくれたんだけど」とかばうのが精いっぱいだった。

 和田(今季初のスタメン落ちも、8回に代打で安打)「得点に結びつけばよかったんだけど」

 湯舟(2番手で登板した8回、ペタジーニにソロを浴びて敗戦投手)「打たれたのはスライダー。高かったね。球の切れが戻ってないとかの問題じゃないよ」

(3勝9敗)


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