第10戦(4月15日)

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坪井、スタメン落ち

吉田豊111球熱投…悲運

4月15日・甲子園
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
横 浜
阪 神
【勝】福盛【S】佐々木【敗】吉田豊


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代打起用も打てん

 坪井がスタメンを外れた。試合後、ひと言だけ話した。

 「いつも通り頑張るだけです」。

 同点に追いついた7回2死満塁。田中の代打で坪井は出場した。1本出れば勝ちムードに乗るはずだった。しかし、坪井は、福盛の前に遊ゴロに倒れて、流れを変えることはできなかった。

 野村監督は田中をそのまま打たせるか、それとも坪井を送るかの選択に迷った。打線のやりくりを続ける中、昨年7月19日の中日戦(甲子園)から、スタメン出場を続けた坪井を先発から外す緊急オーダーを組んだ。野村監督は勝負どころで「坪井なら悪いなりに何とかしてくれると思った」と、坪井の可能性に賭けることを決断。だが、その期待は裏切られた。

 坪井をスタメンから外したことに、松井ヘッドは「横浜の三浦に対して(坪井より)浜中なら対応すると思った」と説明したが、これもチームのカンフル剤にはならなかった。

スタメン
阪 神横 浜
浜 中石井琢
和 田波 留
今 岡鈴木尚
平 塚ローズ
ジョンソン駒 田
佐々木戸 叶
矢 野谷 繁
田 中進 藤
吉田豊三 浦

 打線の援護を待って、粘り強い投球をした吉田豊は、悔しさを押し殺しながら淡々と振り返った。

 「チームに流れが傾いてきたところだし、大事なポイント。神経質にはならないが、きっちり抑えなければという気持ちでした」。

 同点の8回。代打ポゾにカウント1―1から「ファウルにするためのスライダー」(矢野)を投じた。だが左翼線に二塁打。石井琢の犠打で1死三塁。ここで葛西に交代したが、波留の打球が高いバウンドで遊ゴロとなり、手痛い勝ち越しを許してしまった。

 「救いは投手やな。リリーフ陣に負担がかかるから、少しでも吉田豊を引っ張ろうと思った」。野村監督は、1点を追う6回1死二塁の好機に代打を送らず、吉田豊をそのまま打席に立たせた。投打に歯車がかみ合わず5連敗で単独最下位。2失点に抑えた吉田豊へのねぎらいの言葉が監督の苦悩をさらに浮き彫りにした。

<写真=あー5連敗! 坪井(左端)のスタメン落ちのショック療法も効果なく、1人ベンチで吠えるノムさん>


野村監督「何も言うことない」

 桜が散り切るよりも早く、虎が10試合目にして最下位に転落した。「打てないね…。何も言うことはないよ…」。ムスッとした表情の野村監督からは、ボヤキすら出てこない。わずか3安打。唯一の得点が敵失の1点。大魔神佐々木に3連投で締められて、甲子園初星はまたもお預けだ。

 「ちょっとひどすぎる。坪井、ジョンソン、佐々木…特にジョンソンは深みにはまってる。オーダーに毎日、頭を悩ますよ」。

 今季初めて坪井をスタメンから外すなど、この日もテコ入れを講じたが効果はなかった。3連戦中に17度の得点機がありながら適時打は1本だけ。タイムリー欠乏症には、指揮官もお手上げだ。

 「運も実力のうちというけどね。オレはその意味が分からなかったが、ここ(阪神)へ来て、よく分かったよ。運が向いてきているのに、ミスミス(相手を)助けちゃうんだからな。勝負どころの野球が分かってないというか…ずっと勝ち越してないでしょ。ここ5試合は」。

 追いつきながら、追い越せない。5連敗で借金4。そして最下位転落。「どうしたんだ。勝ってないんだから最下位は当然の結果だ」。開幕カードで巨人に勝ち越した勢いは、もはやない。立て直し策を尋ねられた指揮官は、3度首をひねるだけだった。

ジョンソンに代打

 5番ジョンソンが、絶好の逆転機に代打大豊を送られた。0―1で迎えた7回裏1死一、二塁で、打席から呼び戻された。7日の広島戦第1打席以来、この日の2打席凡退を含めて22打席0安打。「監督の判断だからしかたない」と、話した。兄貴分ブロワーズの再来日はいい知らせだが、のんびりしていられない。「うれしいけど、帰ってくる前に復活しないと」と、悲痛な決意を明かした。

葛西8回不運に泣く

 今季初登板の葛西が不運に泣いた。調整遅れで、この日1軍に昇格したばかりの葛西が、同点の8回1死三塁で登板。しかし、波留の打球は大きく弾む遊撃内野安打で、決勝点を許した。「ウ〜ン、残念」。後続を連続三振に取り、中継ぎエースとしての貫録を見せたが、「でも、(点を与えたという)結果だから」と次回登板での雪辱を誓った。

 阪神八木(1点を追う7回1死満塁で代打で起用されたが、浅い左飛)「ちょっと(打球が)上がりすぎてしまった」

 阪神柏原打撃コーチ(チーム3安打の打線に)「打てんなぁ。いろいろやってるが、試合に出る人はチャンスが多いんだから、張り切ってやってもらわんと…」

(3勝7敗)


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