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空回りTOP野球、3発被弾広島は鬼門「ここは点を取らないと」
赤ヘルの“空中攻撃”の前に、TOP野球はなす術もなかった。敗戦後、ノッソリと三塁ベンチを出た野村監督が最初にボヤいたのは、自軍の投手陣ではなく球場の狭さだった。 「ここは点を取らないと勝てない。(広島は)攻撃のチームだしな。最低4、5点はいるよ」。 広島市民球場は、日本でも有数の狭いグラウンド(両翼91.4メートル)。ヤクルト監督時代から苦手の球場で浅井、江藤、ディアスに豪快な3発を食らった。 開幕カードの巨人戦では、主導権を握るために心理戦を仕掛けた。チャンスでは野村監督自らが選手に耳打ちして、相手ベンチに動揺を与えた。しかし、そんなID戦術を駆使する場面すらない。
初回こそ広島黒田の立ち上がりを攻めて2点を先制した。だがすぐに地の利を生かした広島打線の空中ショーを見せつけられた。、1回裏に2本のアーチで試合は振り出し。さらに3回に前田の適時打で勝ち越され、ディアスの2ランで万事休すだ。6回、守備妨害の抗議でベンチを飛び出したのが唯一の見せ場。スタンドから掛かった「ノムさーん!」の声援も空しく、主導権を奪い返すことはなかった。 開幕巨人戦を2勝1敗で勝ち越し、広島初戦で初回に2点先制。せっかくの勢いを止められた3発には、悔しさがのぞく。そのホコ先は、当然のごとく先発中込に向かった。 「中込は根本的なところで問題がある。真っスラ(ナチュラルスライダー)は、曲がる時と曲がらない時がある。投げてからボールに聞いてくれ、では安定した投球はできない。相手は中込イコール真っスラと思ってるし、そこへ曲がらない真っすぐでは、カーンだ。これで彼はやってきたんだろうが、間違った努力をしてたんじゃないか」 真っすぐが自然にスライダーするのが、中込の持ち味。左打者の内側に食い込むため“左殺し”の異名さえ持つ。だが初回浅井浴びた1発は、真っスラが期待通りに曲がらない時の悲惨な結末だ。 「天然変化球じゃあな。意識的にできないのでは…。10勝すれば、15敗する投手。安定しないし、あれではキャッチャーは困る」 4回終了時点で5失点。広島は5投手をつぎ込む慎重リレーで猛虎打線を目先を変えてきた。「早う一つ勝ちたいんやろな。向こうの気持ちはよく分かったわ」。3連敗中の広島思いやる余裕が、せめてもの救いか。 「3連戦の頭は取りたい」と必勝宣言していたが、結果は広島の引き立て役に回った。「こういう試合はどんどん若い子を使わんとな」。明日を見据えた戦いができるのも、5割の余裕だ。初戦は“空中戦”に敗れたが、このまま終わらないのがID指揮官。“地上戦”に持ち込むための戦術はもちろん、7日の第2戦で見せてくれるに違いない。 <写真=6回のブロワーズの体当たり守備に気迫を見た> 坪井、待望の今季初安打「16打席目」で快音
不振に苦しむ坪井が待望の今季初安打を放った。初回、先頭打者でボックスに入ると広島黒田の投じた初球、143キロのストレートを左前に弾き返した。ヒットのなかった開幕巨人3連戦から数えて16打席目での初安打となった。 しかしその後は快音はなし。5回にはこれも今季初となる四球を選んで出塁したが、結局、3打数1安打で終わった。試合後の坪井は元々無口なのに加えて結果が出ないとあって険しい表情。「お疲れ様でした」とだけ口にして問い掛けに無言を貫いた。 柏原打撃コーチは「初回のヒットはいいスイングができていた。だがまだ自分のタイミングでなく当てに行ってしまっている。まあ1本出たし変わってくるでしょう」と説明、1安打が2年目のジンクスを克服するキッカケになることを期待していた。 <写真=出たぞ初安打、初回坪井は左前安打を放つ。これから楽しみや> B砲、先制2点打さびしい敗戦の中、明日につながる快打を見せたのが主砲ブロワーズだった。初回、1死二、三塁のチャンスに右前先制2点適時打。「あそこは犠打でも何でもいいから走者をかえしたかった場面だったね。インサイドアウトのスイングを心掛けたよ」。8回、2死一塁の場面でも広島朝山に好捕されたものの右翼へ痛烈なライナーを放つなど調子は上向き。米国でもスロースターターだったブロワーズが徐々に実力を出し始める。 浜中決めたぜ初併殺途中出場のサード浜中がプロ初併殺を完成させた。8回無死一塁で、ディアスの強い正面の打球を落ち着いて二塁送球。この回のピンチを切り抜ける好フィールディングだった。9回に回って来た今季初打席では、小林幹に思い切りよく空振り三振を喫したが「ボール自体はよく見えたし、打席に入れたのがよかった」と納得顔。ただし、7回の右翼守備では浅い前方の飛球を取り損ねてダメ押しの2点二塁打にしてしまい「ちょっと見すぎました」とまた反省だった。
中込「甘くなった」中込が広島の長距離砲の前に、3発被弾の悔しい敗戦となった。「勝負どころで甘くなりました。悔しい。せっかく、点をもらってるのに…」。絞り出すように言ったのは1回裏。2点をもらってのマウンドでソロ2発を浴びて同点にされた。昨年、4割4分4厘と分の悪い2番打者浅井にはストレートを、江藤にはフォークをもっていかれた。この日は「曲がりが少なかった」(矢野)真っスラが威力を発揮せず見極められた。打たして取る投球ができず、チームの連勝ムードに水をさした。
湯舟出た!140キロ2軍広島戦、7回3失点
6安打3失点。1年ぶりに7イニングを投げた湯舟が3、5そして、この日の7回と3度のテスト登板すべてに結果を出して“万全”をアピールした。 何よりの手ごたえは、球速の復活だ。2回1死一塁、岩崎を二ゴロ併殺に打ち取った球速は、140キロをマークした。「自分では、行ってるような感じはなかったんやけどねえ」。広島スコアラー陣の指示を受けた若手選手が慌ててビデオを回す中、最後まで140キロを連発。十分なスタミナも証明した。 「13日? ボクが決めることじゃないからね。自信もクソも…。まあ、上から来いと言われれば行くけど…」。いつもはノラリクラリの湯舟もバスに乗り込む直前、語気を強めた。
(2勝2敗) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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