Tigers

98年タイガース戦跡



第128戦(9月29日)村山さん叱って下さい

 甲子園
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
巨 人
阪 神
【勝】入来 【S】槙原 【敗】弓長

電光掲示板  バックスクリーンに垂れた半旗は、村山さんの悲しみそのものだったかも知れない。どうしても勝たねばならない試合、どうしても意地を見せねばならない試合で阪神はなすすべなく敗れ去った。

 8月22日に亡くなった故村山実追悼試合。しかも相手は宿敵巨人との今季最終戦。だが供養星どころか、甲子園はタメ息ばかりが充満。今季は最高でも広島と並ぶ同率最下位という惨めな結末だった。

追悼セレモニー  残り7試合に全勝しても56勝止まり。最下位まで報道陣に告知され、指揮官はしかめっ面で、苦いタバコの煙りを吐き出した。「ウチは巨人に勝つこと。選手も先輩(村山氏)の偉業を心に持って戦うことが大事」とナインを叱咤激励した戦いで、常に先攻される苦しい展開だった。

 唯一の見せ場は新人首位打者を狙う坪井の2安打と2点を追う6回、「村山さんが打たせてくれると思って何の不安もなく打席に入った」。88年村山監督時代に中野、大野と並んで「少年隊」と活躍を期待された和田が、右中間突破の同点二塁打。だがその後弓長、葛西の救援陣が痛打を浴び、追悼六甲おろしを響かせることは出来なかった。 坪井

 試合前、両軍ナインがベンチ前に整列。村山さんの現役時代の映像がオーロラビジョンに映し出される中、詩人の故虫明亜呂無さんの「ピッチャー村山 背番号11」が朗読された。続いてバッキー氏、長嶋監督のメッセージが映し出され、最後に長男・真司さんら遺族へ吉田、長嶋両監督が花束を贈呈。伝統の阪神―巨人戦を盛り上げたミスタータイガースにふさわしい、厳かなセレモニーで、供養星を誓ったハズだったのに…。

 巨人最終戦にも関わらず、観衆は2万5000人。200万人動員はピンチを迎えた。この惨敗、そして凋落ぶり…。天国の村山さんはどのように見ていたのだろう。

<写真上=ありし日の村山氏のピッチングが電光掲示板に映し出された 写真中=試合前に行われた村山実氏の追悼セレモニーで、村山氏の長男・真司氏(右から3番目)、二男・公敏氏(右)と真司氏の子供・義明君(同4番目)、真之君(同2番目)に花束を贈る長嶋(左)、吉田(左から2番目)両監督 写真下=1回裏、1死三塁、ハンセンの一塁ゴロで坪井ホームをつき生還、捕手柳沢>

(49勝79敗)


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