98年タイガース戦跡 第123戦(9月19日)坪井、一転4の0…
「斎藤雅投手のどの球が良かった? そういう単純なものではないんです。(チーム全体で)3安打なんでしょ…」 24時間前、プロ初の4安打ショーを演じた男が、巨人斎藤雅の前に4打数無安打に終わった。1回裏、カウント2―2から外角カーブに見逃しの三振。積極性が持ち前の男が、1度もスイングしなかった。いや、させてもらえなかった。 山田久志氏(本紙評論家)「第1打席が尾を引いた。坪井が狙い球を絞れなかったというよりも、斎藤雅が絞らせなかった。その後は、もう斎藤雅の配球ペースにはまっていた。きっちり狙ったコースに投げられる投手には、若干もろさが出るね」 ◆データ 今季、坪井は、苦手投手がはっきりしている。 巨人斎藤雅(7打数0安打)同・槙原(8―0)横浜関口(7―0)同・三浦(15―2)広島佐々岡(14―1)ヤクルト高津(11―1)中日門倉(13―3) 試合後の坪井は、甘い球がなかったのか? と聞かれて「だから抑えられたんでしょうね」。実際には、坪井のヒットゾーンに球が来なかったわけではない。それを打てなかったから、あえて「いい勉強になりました」と、取材陣に淡々と切り返したのだ。 真弓明信氏(本紙評論家)「厳しいところに投げられるという意識が強すぎた。だから、甘い球も打てなかった。逆にいうと、それがプロでいう“顔”の違いというもの」 打率は、4厘ダウンで3割2分5厘に。残り12試合は「そんなに甘い球は投げてもらえないはずだ。1試合に数少ない失投を、見逃すか打ち返せるか」(山田)が勝負の分かれ目だ。
<写真=遠ざかる首位打者…。最後の打席も三振に倒れ、この試合ノーヒットに終わった坪井は、天を見上げ悔しそうに9回の守備についた>
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