Tigers

98年タイガース戦跡



第120戦(9月16日)坪井待ってました!2安打

 甲子園
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
広 島
阪 神
【勝】ミンチー 【S】小林幹 【敗】メイ
【本】江藤24号(ソロ=メイ)桧山14号(ソロ=ミンチー)

坪井  やっと出た。振り子が奏でる久々の快音。悩める坪井に4試合ぶりのヒットが飛び出した。

 「下半身が疲れとるのは確かや。だけど、(シーズンも)ここまで来たら、ピッチャーに勝負しに行く気持ちが大事なんや」。福本打撃コーチが訴えた積極性。その教え通り、坪井は初回の先頭打者で、いきなり初球を叩いた。ミンチーの内角直球をさばくと、打球はグンとひと伸びして、左翼手金本の頭上を越える。二塁打。9日の中日戦の第3打席以来、1週間ぶり、15打席ぶりに「H」ランプが灯った。

 「スッキリした? そうですね」。振っ切れたような笑顔をみせたのは、試合前の練習時。欠場した平塚の分まで打撃練習時間をもらった。不振を見かねた福本コーチの恩情だったが、練習の虫にとって、いつもの2倍の打ち込み量は願ってもなかった。

 第1打席で吹っ切れた。 第2打席もレフト前にライナーのクリーン安打。第3打席の遊ゴロも、しっかりシンで捕らえた。しかも無安打中はフライが目立ったのに対し、13打席ぶりのゴロということも復調を示す。4打数2安打で、打率も前日から2厘アップの3割2分4厘に戻した。

 「…」。2安打後、2打席凡退したこともあって、試合後は無言。「ボクの言ったことと違うように書かれるんですもん」。どんなに「意識してません」と言っても、『史上初の新人首位打者へ』と報道されて、閉口している。しかし、口を開かなくても、坪井の打席を見たファンには、吉田監督の言葉が通じるはず。「1打席、1打席、彼は必死ですよ」。

<写真=1週間ぶりのヒットで調子の出た坪井は、6回には金本の打球を倒れ込みながらもナイスキャッチ>

(46勝74敗)


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