Tigers

98年タイガース戦跡



第119戦(9月15日)大豊、来季もタテジマ

 甲子園
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
広 島
阪 神
【勝】藪 【S】リベラ 【敗】河野
【本】ケサダ2号(3ラン=藪)

大豊  4番の一振りに、祝日のマンモス、3万観衆が沸いた。2回に4点を奪い、なお2死満塁のチャンス。大豊の弾道低いライナーが、右中間を真っ二つに割った。3人の走者が次々にホームを駆け抜けた。それはさながら、甲子園に場所を変えただんじり祭りのフィーバーだ。

 この2回、口火も大豊だった。左翼線二塁打に始まった今季初の1イニング7得点猛攻。1イニング2二塁打はプロ野球タイ記録。もちろん自身初体験の快打連発で試合を決定づけた。

 「きょうは敬老の日。(広島河野、菊地原の)若いピッチャーが、ボクに敬意を払って(打たせて)くれたんだよ。残暑は暑いけど、(ファンの)みなさんも体壊さないようビールを飲んで下さい」。バット同様、お立ち台の饒舌(じょうぜつ)も全開だ。出場は83試合と少なく、規定打席すら足りない。だが16本塁打に加え、打点もこの日で50となり、桧山を抜いてチーム2冠に立った。しかも球宴後は11本塁打、28打点と、他チームの4番と比べても堂々たる働きぶりだ。

 その大豊が来季も阪神でプレーする。中日から移籍した昨年10月。FA権(今年4月取得)を封印する代償として、球団と99年の契約に関しても合意していた。事実上の“2年契約”の取り決めだった。一般にいう2年契約とは異なり、今年オフには、今季の成績をもとに改めて年俸交渉を行うが、来季もタテジマに袖を通すのは確定している。

 「せっかく必要と呼んでもらいながら、今年は吉田監督をはじめチームに迷惑をかけた。来年はその分も取り返したい」。最下位独走、そして濃厚となった吉田監督勇退の責任は、だれよりも感じている。この快打連発が前半戦に出ていれば…。だが自ら「正念場」と位置付ける来季こそが、野球人生をかけた本当の戦いになる。目指すは開幕全開。99年、大豊は“倍返し”で報いるつもりだ。

<写真=2回裏(阪神)2死満塁、大豊は走者一掃の二塁打を放つ>

(46勝73敗)


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