Tigers

98年タイガース戦跡



第116戦(9月9日)坪井ライバル川上撃ち「.331」

 ナゴヤドーム
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
阪 神
中 日
【勝】川尻 【S】リベラ 【敗】川上
【本】山崎22号(2ラン=川尻)

坪井  弾丸ライナーが川上の顔面を襲った。間一髪しゃがみ込んでよけたライバルを横目に、坪井は顔を紅潮させて一塁を蹴った。2点を追う5回無死一、三塁。坪井は痛烈な中前タイムリーを放った。これが呼び水になって、チームは逆転。11勝目の勝ち星を目前にした新人王争いのライバルに、これ以上ない強烈パンチを見舞った。

 「新人王なんて、ボクもケンシンも意識してないと思います」。あくまでクールに振る舞うが、どう見ても坪井、川上、高橋のマッチレース。昨年5月の全日本代表時(台湾)に親交を深めた2学年下の後輩に、負けるつもりはない。

 第1打席空振り三振、第2打席二ゴロとフォークで仕留められたが第3打席に、その意地がサク裂した。

 中日ベンチからは「緩急を使え!」とついに徹底された坪井対策。最大球速差40キロの緩急に苦しみ、結局5打席でヒットはその1本だけ。打率を3割3分1厘に下げた。

 一方首位打者を争う広島前田も、同じく5の1で、3割3分4厘へ降下。打率3厘差の肉薄状態は変わらない。だがわずか1厘だが、規定打席到達後12試合目にして初めて、前田との差が広がった。

 納得できない試合後は、少しイライラモード。狭い通路に群がるカメラマン、報道陣に思わず「邪魔だなあ」とこぼす一幕も…。

 「言っては何だが意識はしてるよ。取材も多いし、打とう打とうという意識が強い。2個の三振はボール球に手を出して…」と一枝ヘッド。精神的重圧、そして坪井対策…。試練を乗り越えた先に、栄冠が待っている。

<写真=新人王は俺が頂く! 5回、無死一、三塁のチャンスに坪井は中日・川上の頭上を抜く中前タイムリーを放つ>

(44勝72敗)


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