98年タイガース戦跡 第115戦(9月8日)坪井「.333」でトップに2厘差
「思い切り行こうと思ってました」。もちろん試合中に知るよしもない。このヒットで得点圏打率も3割に乗せた。「そうなんですか。打率よりも重視しないといけない数字ですからね」。球界初の新人首位打者の話題には閉口ぎみの男も、この時ばかりはうれしそう。 坪井も意外に中日戦だけは不得意だった。対戦打率は2割3分7厘で5球団ワースト。巨人戦3割9分、広島戦3割5分3厘、ヤクルト戦3割4分7厘、横浜戦2割9分3厘を思えば、極端に悪い数字が残っている。なぜか? その元凶が過去10打数2安打で2三振の門倉、2打席2三振の宣との相性の悪さだった。 「傾向として、門倉のようにスピードのあるフォークを持つ投手に分が悪い。追い込まれての低めのボール球の見極めが課題になる」と山本スコアラー。だが第3打席の四球は、2―3から際どく外角へ外れたフォークを見送って選んだ。9回には、宣からしぶとくプロ初犠飛も。人一倍の研究熱心さで、苦手も克服しつつある。 結局3の1、2打点で打率は3割3分3厘のまま。最終打席でヒットした前田は3割3分5厘とし、再び逆転を許した。だが2厘差再接近。9日、新人王を争うライバル川上撃ちで、名実とものセ界1に登りたい。 <写真=いくぞ坪井! 3回表(阪神)1死二、三塁、中前タイムリーを放ち一塁を回る、左は平田コーチ> (43勝72敗) [98タイガース戦跡目次] [阪神情報へ] ![]() | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||