Tigers

98年タイガース戦跡



第113戦(9月5日)坪井.331でトップに8厘差

 富山
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
阪 神
広 島 1X
【勝】玉木重 【敗】伊藤
【本】野村12号(ソロ=井上)

坪井  ライバル前田の背中が見えてきた。恐るべき集中力を発揮した坪井は、5の2で打率を自己最高の3割3分1厘にアップ。一方、前田は4打数音無しで3割3分9厘に急降下。夢の新人首位打者へ、ついに8厘差まで詰め寄った。しかも3回、中前へ落とした2安打目でヒット数は109に。あの岡田二軍打撃コーチがデビューした80年の新人安打数にも、堂々肩を並べた。

 試合後バスへ向かう球場内通路では、同じ年で同期の小林幹とバッタリ。「新人王狙えよ」という親友のハッパに、「オレは無理だよ。そっちこそ」と坪井は苦笑いで応戦した。だが小林と別れた後は、一変して険しい顔に…。報道陣の質問にも、終始無言を通した。

 もちろん、チームの黒星、しかも同点の9回2死一、二塁の勝ち越し機に中飛に倒れ、その裏チームはサヨナラ負けという結末に納得できなかったからだ。「自分がいくら打っても、チームが勝たないと不機嫌になる」という母瑞代さん(50)の言葉通り、とても喜べる状況ではなかった。

<写真=3回、坪井はこの日2本目の安打を中前に放つ。捕手瀬戸>

(43勝70敗)


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