98年タイガース戦跡 第111戦(9月3日)坪井3の2で再び上昇モード
坪井は、期待を裏切らない。初回、北川の内角高めのボール気味の球をジャストミート。右翼線を突き抜ける二塁打で大歓声を呼ぶ。2回1死一、三塁のチャンスには、二塁手前へのタイムリー内野安打。シーズン30度目となる1試合2安打で、ファンの声援にきっちりこたえた。 「死球? 何ともないですよ。(2安打目は)ラッキーです。調子いい? どうですかね」 周囲がいくら騒いでも、安打製造機はひょうひょうとしたもの。前日4打数無安打で下がった打率は3厘アップ。3割2分8厘とし、首位打者奪取に再スパートをかけた。 ルーキーの奮闘は、打線全体の起爆剤ともなる。2回1死後、和田が左中間二塁打を放つと、新庄は三塁前へセーフティーバント。「ひらめきです。小細工はしたくなかったけど、走者を進めようと思ったんです」。“虎のブンブン丸”の思わぬ小技は、野村IDを破壊する。このあとは、坪井の内野安打を含む一気の5連打。和田から数えて怒濤の7連打で、大量5点をたたき出した。
ホメ言葉にも、24歳の若者は「スターなんかじゃないですよ」と、はにかむように八重歯をのぞかせるだけ。グラウンドの必死なプレーは、どんな言葉よりファンに訴えかける。
<写真=(上)=初回、右翼線に2ベースを放った坪井は、2回にもタイムリーを放ち打って走って大活躍(下)スタンドに躍る、坪井応援旗> (42勝69敗) [98タイガース戦跡目次] [阪神情報へ] ![]() | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||