98年タイガース戦跡 第97戦(8月18日)延長10回やっと勝った!
吉田監督も、闘争心をかき立てた。勝負師になった。6回1死三塁。大豊の右飛で、三走今岡がホームへ突っ込んだが判定はアウト。タイミングはセーフだけに、吉田監督は髪の毛を逆立てて怒った。目を吊り上げ、口から泡を飛ばして上本球審に猛抗議。子供がダダをこねるような地団駄を踏み、脱いだ帽子を地面に叩きつける格好で怒りを表すこと5回。だが覆らない判定に、ついに帽子を地面に叩きつけた。
リベラが最後の打者正田を抑えると、ベンチは「ヨッシャー」の雄叫びとともに、誰彼となく抱き合った。それを演出したのは吉田監督の気迫であり、主役は半分涙目、声を詰まらせてハイタッチの列に加わったエース藪だった。 藪は12連敗中、2試合もKOされた。男の意地がこの日のすべてだった。「5回のつもりで最初から飛ばした」。完投が当たり前の大黒柱が「5回」と言った。それほど、勝ちたかった。3回には自らチーム初安打となる左翼線二塁打で出塁。ケン制球が右上腕部を直撃したが、「それを逆のバネにした」。激痛に顔をしかめながらも、9回を4安打2失点。「ボク自身もふがいない試合が続いていた。だから何とかしたかった」。7勝目のお立ち台は、藪にとってもまた忘れられないものとなった。
今岡(6回、大豊の右飛で本塁突入するもタッチアウトの判定)「完全にセーフですよ。ブロックもされていないです。アウトならあんなに(抗議を)言いませんからね」 <写真=(上)黒星街道を抜け出した阪神ナインは、マウンド上で勝利のハイタッチ(下)よっさん怒りの抗議で大パフォーマンス! 6回今岡のホームアウトの判定に不服。“あんたらちゃんとみてや”帽子を振ってじたんだを踏む> (34勝63敗) [98タイガース戦跡目次] [阪神情報へ] ![]() | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||