Tigers

98年タイガース戦跡



第94戦(8月14日)サイテー!10連敗

 14日・東京D
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
阪 神
巨 人
【勝】岡島 【敗】メイ
【本】高橋14号(2ラン=メイ)元木6号(ソロ=メイ)

坪井  10連敗が確定した瞬間、レフトスタンドから一斉にメガホンが投げ込まれた。虎ファンの怒声を浴びながらロッカーへ引き揚げたナインは、ただうつむくしかなかった。91年6月以来7年ぶりの10連敗。長期ロード出発後、いまだに白星のない吉田阪神は、ついに不名誉な記録、球団ワーストタイに並んでしまった。

 「(ワーストタイは)結果ですから…。それに対して、みなさんにどう批判されても、監督としては受け止めるしかない。勝負の世界は厳しいですから…」

 少し語気を強めながらも、吉田監督は冷静に受け答えた。結果に対する責任は痛感している。言い訳も許されない。タバコをフーッとふかして、平静を装ったのが唯一の65歳老将のプライドだったかもしれない。

 9連敗を喫して東京入りしたこの日、試合前に吉田監督はナインを集めた。「ハッスル、ハッスル、ハッスルでいこう。基本に立ち返り、当たり前のことを当たり前にやろう」。今年のスローガンを持ち出して、チームを鼓舞させた。その気持ちが通じたのか、2試合連続完封負けだった打線が火を噴く。2回、新庄の二塁打を口火に坪井の2点適時打で先制。27イニングスぶりに得点。しかし、これが最後の意地だった。

 「久々で得点して…それで今日はメイにかけてたんですが…。(3回に)2死から1点取られ、その後はドドーンとホームランを打たれましたワ」

 リードしたのもつかの間、3回に清原の適時二塁打で1点差。さらに高橋に2ラン、元木にソロ。やっと取った虎の子の得点は、一瞬にして大砲に粉砕された。その後も巨人打線の餌食(えじき)となり、17安打の猛攻を浴びる屈辱的大敗。前回(2日・甲子園)に大乱闘を演じた遺恨ゲームは、まざまざと実力差を見せつけられて終了した。

 汚点だけを積み重ねる戦い。まだ8月下旬というのに、もはや何の目標もない。「残り41試合? 新しいことじゃなく、ハッスルしかないですやん」。まるで自身を励ますように、吐き捨てた。地獄のロードに耐える吉田丸。しかしファンも一緒に漂流せざるを得ないのは、悲し過ぎる。

<写真=ルーキー坪井は気をはくも、球団ワーストに並ぶ10連敗…>

(33勝61敗)


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