98年タイガース戦跡 第90戦(8月9日)連夜のサヨナラ負け6連敗
ついに66年以来、球団ワーストと並ぶロード開幕6連敗。そして借金は最多の「24」に膨れ上がった。「吉田、お前も頭丸めろ!」「吉田、土下座せえ!」。三塁フェンス沿いのファンの怒号は激しさを増す一方。投げ込まれたペットボトルを拾った吉田監督が一瞬、ファンをキッとニラみ返す一幕もあった。選手を乗せたバスのフロントガラスにはメガホンもぶつけられた。バスに殴りかかろうとする暴徒を警備員が羽交い締めにして制止し、重苦しく宿舎へ向かった。 幕開けから、大荒れの展開だった。2回、先発川尻の直球が稲葉の右後頭部を直撃。谷球審により、即危険球退場が宣告された。「(ボールが指に)引っかかってしまって…。まさか当たるとは…」。倒れて起き上がれない稲葉に帽子を取り、謝罪にホーム付近まで歩み寄った顔面は蒼白だった。 よもやのアクシデントに、阪神ベンチは大慌て。まだ2回。肩もできあがらないまま弓長を2番手に送った。気迫の投球で自己最多の4イニングを無安打無失点に抑え、伊藤も後続を断って7回まで2|0。だが6日の横浜戦(横浜)で4イニングを投げた疲れが戻らない4番手葛西が7回つかまった。真中に二塁打を浴び同点。あとは反撃力のない弱虎が、サヨナラの瞬間を待つだけだった。 「こういう展開だとき後手後手になりますなあ。弓長もよく投げたが…。精いっぱいでした。きのうも言いましたが辛抱してやっていかんと…」。吉田監督もヘナヘナ座り込んでタバコを一服。光が見えない。虎は光の見えないトネンルに深入りしてしまった。 ガルベス以来4人目川尻哲郎投手(29)は9日、ヤクルト17回戦(神宮)で2回表、1死から打者稲葉の右側頭部に死球を与え、危険球により退場処分となった。なお、危険球による退場者は、巨人ガルベスが4月16日の中日戦で退場となって以来4人目。なお今季のセ・リーグの退場者は9人目で10度目となった。 <写真=2回表(ヤクルト)1死、川尻が稲葉の頭部に死球を与え一発退場。倒れ込む稲葉を横目にベンチへ下がる> (33勝57敗) [98タイガース戦跡目次] [阪神情報へ] ![]() | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||