Tigers

98年タイガース戦跡



第85戦(8月4日)吉田監督、和田叱る

横浜
阪 神
横 浜
  【勝】三浦 【S】佐々木 【敗】川尻
和田  三塁側監督室に吉田監督の怒声が響いた。「“あそこ”を直さないと、タイガースは強くならんのです。ベンチで和田をものすごく叱りました」。ロード初戦で見せ場なく横浜に完敗し、「きょうのポイント」と戦犯に指名されたのは意外やチームリーダー和田だった。

 「あそこ」とは同点の3回無死二塁。左中間二塁打で出塁の坪井を、和田がバントで送り損ねた場面だった。初球カーブを見逃し、飛び出した坪井は捕手からの送球で二塁憤死。だれもが1点は確実と期待した場面で、チャンスは一瞬にして潰えた。「ベテランがストライクを見逃してどうするんや! お前がしっかりせんでどうする!」。左飛に倒れてベンチに戻った和田に、吉田監督の激しい雷が落ちた。

 「きょうは勘弁して…」と和田は険しい表情。「でも送れなかったのはオレが悪い」と唇をかんだ。最後は1点に泣くハメになっただけに悔いは残る。一枝ヘッドは「あそこは坪井の若さが出た。飛び出したらアカン」と話したが、吉田監督は敢えて和田を叱った。それは差別なくベテランを叱り、チームの士気を高める吉田サイ配だった。

坪井  これで7年ぶり、早くも横浜戦の負け越しが決定。対戦カード別では“リーグ一番乗り”の不名誉となった。だがそんなことは二の次だ。「いつもいつもですが、紙一重が大事な所で出る。軽視したらアカンのです。和田には厳しいが、強く書いてもらって結構!」。それはホロ苦のロード船出に、自らカツを入れるような強い口調。果たしてナインは、この教訓をどう受け止めるのか…。

<写真=3回表(阪神)無死二塁、和田はバントのサインにもかかわらず見送り、谷繁が二塁にケン制。二塁走者の坪井はアウトとなった>

(33勝52敗)


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