Tigers

98年タイガース戦跡



第74戦(7月18日)大豊復帰も散発5安打

甲子園
中 日
阪 神
  【勝】川上 【敗】藪 
  【本】山崎(3ラン=藪)

大豊  一塁側スタンドでメガホンを持った野球少年は声をからして応援した。終業式を迎え、夏休みに入った子供たちは最後まで虎の逆襲を信じて手拍子を取った。しかし裏切り続けるタテジマ戦士たち…3万8000人のファンに残ったのは、タメ息だけだった。

 「最悪のパターンです。これだけお客さんに来ていただいているのに、何か見せないと…こんな戦いをしていてはダメです」

 吉田監督も分かっている。今のままでは、本当にファンが離れていってしまう。プレーボール直後、アッと言う間に山崎の3ランなどで4失点。6回の追加点は平塚の失策が絡んだ。

 9回はもっと最悪。舩木が投手の川上、立浪に連続ストレートの四球を与えてピンチを招き、2点を失った。1点を取るのさえ四苦八苦の状況なのに、こうも簡単にダメ押し点を与えてはファンも泣きたくなる。

 中日関川には同情までされてしまった。「阪神は元気ないですね。でも、それに付け込まないといけないんですが…」。4安打2打点の大暴れ。弱っているところへ、去年までタテジマの一員だった男にトドメを刺されては、まさに泣きっ面にハチだ。

 15イニング無得点、10度目の完封負け、5球団すべてに負け越し、3連敗で借金18、そして18連敗したロッテにまで勝率で負けて12球団単独最下位…。悲しい記録ばかりが並ぶ地獄のトンネル。しかし、この状況下でも吉田監督の気力だけは萎えていなかった。

 「何とかします。気迫というか、そういうものを…チームを預かっている監督として、それは強く感じます。ある程度変えていかなあきません。結果はすぐ出ないし、苦しいですが…。(前半戦終了まで)あと2試合ありますんで、前向きに頑張ります」。今は、この言葉を信じるしか、よりどころはない。

<写真=スタメン復帰の大豊も最終打席は右飛。喜ぶ中日ナイン(写真奥)をシリ目にベンチへ引き揚げる>

(28勝46敗)


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