Tigers

98年タイガース戦跡



第72戦(7月14日)草野球によっさん「申し訳ない」

神宮
阪  神
ヤクルト 10
  【勝】川崎 【敗】川尻 
  【本】稲葉2号(ソロ=川尻)ホージー7号(ソロ=遠山)新庄1号(ソロ=伊東)

吉田監督  うなだれる阪神ナイン目がけ、中身入りの幕の内弁当まで投げ込まれた。三塁フェンス沿いの人工芝を転がるのり巻きおにぎりが空しい。貧打線が14試合ぶりの2ケタ、ヤクルトを上回る13安打を放っても得点はわずか3。一方ヤクルトは12安打で10得点。打って守って、高い入場料を払って野球の「うまさ」と「下手さ」を見せつけられた惨敗に、ファンもブチ切れた。

 「もう、ホントに…」。怒気を含んだ第一声を発した吉田監督も、切れる寸前だった。「こんな不甲斐ない試合してたら、ファンにヤジられても何されても仕方ありませんわ。ホントに申し訳無い。 具体的には言いませんが恥ずかしいプレーがたくさん出ましたわ」。目を吊り上げて一気にまくし立てると、フーッとタバコの煙を吐いた。

 「恥ずかしいプレー」の代表格は、1点を先制された2回なお2死一、二塁の守備。一塁正面への川崎のボテボテゴロで、誰もが3アウトを確信。だが平塚がまさかのファンブル。しかもボールが転がっているのに、取ったとカン違いして一塁を踏もうとしたから場内は大失笑だった。「話にならん。下手ということや。全部オレのせいで負けたと書いてくれ!」。この適時失策を含み、この回決定的な3失点。草野球を披露した平塚も自分に切れていた。

 打っては6回を除く毎回安打も3併殺の大拙攻。チャンスは自らつぶし、逆にミスに付け込まれて虎は自滅した。借金は最多の16に逆戻りし、首位横浜ともこれで最大の14・5差。「監督として、強く責任を感じます」。そう言わざるを得ない指揮官の言葉が、また寂しい。

<写真=寂しく家路につくよっさん>

(28勝44敗)


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