98年タイガース戦跡 第69戦(7月10日)清原報復宣言「藪の顔ゆがめたる」
【勝】斎藤雅 【敗】藪 【S】槙原
「今度来たら、顔ゆがめたる!」。そう吠えた清原の顔こそ、怒りでゆがんでいた。ゲーム後、清原がプッツン切れた。標的は死球を当てた藪だ。 堪忍袋の尾が切れたのは5回だった。初球シュートが清原の右手親指を襲う。ゆっくりとマウンドに向かった瞬間、両軍ベンチは空っぽ。マウンドの藪はあわてて帽子をとったが納まらない。約2分間のにらみあいだ。退場者こそ出さなかったが、乱闘寸前の騒ぎとなった。 一塁へ歩いた清原が藪に向かって文句を言ったが、ゲーム中だから聞いちゃいない。昨年から通算して32打席で4個目の死球に試合後、駐車場で15分間にわたって怒りをぶちまけた。
昨年も藪から3度死球を受けて「今度やったらしばいたる」と息巻いた。ゲーム後の藪のコメントが怒りの炎に油を注いだ。「内角は弱点ですから。それに清原さんなら、よける技術があるはず…」。もう完全に遺恨の再燃だ。「その発言自体がナメとる。まず謝らなアカン。打ってお返しするいうもんじゃない。命張ってるんやから。一撃を食らったら(選手生命が)終わり。昨年は“しばく”と言ったが今度来たら顔をゆがめたる!」。 度々、死球を食らった清原は頭に血が上る。貧打線の援護なく黒星を喫して、清原の威嚇を浴びた藪もたまらない。宿舎に戻って清原の怒りのスゴさを聞かされた藪は困りきった表情だった。「またですかあ。しゃあないですわ。試合中も何か言ってたみたいですけど…」。 清原は89年9月にロッテ平沼の死球に激怒し、バットを投げつけ2試合、出場停止処分を科されている。「今度は新しい“必殺技”を考えとかなアカンな」。お〜怖い。もし今度、清原に当たったら…。壮絶なバトルになることは確実だ。
<藪―清原の死球遺恨> 昨年8月20日巨人―阪神21回戦。6回、松井が満塁ホームランを打った。その直後のに、藪が清原の左腕に死球。清原は激高、マウンドの藪に指を3本立てて、「これで3度目やぞ」と詰め寄った。試合後、「今度当てたら、しばく」と、清原の怒りはおさまらなかった。 <写真=5回裏巨人1死、藪(手前)の内角攻めで左ヒジ付近に死球(写真下)を受けた清原(矢印)は怒りをあらわにして、にらみつけた> (27勝42敗) [98タイガース戦跡目次] [阪神情報] ![]() |