Tigers

98年タイガース戦跡



第68戦(7月9日)中込沈み自力V消滅

大阪ドーム
横 浜 11
阪 神
  【勝】戸叶 【敗】中込
  【本】桧山9号(ソロ=戸叶)

吉田監督  先頭を走る横浜の背中が、ついに見えなくなった。シーズンの折り返し点となる68試合目で、早くも虎の自力Vが消滅した。4カード連続の1勝2敗。膨らみ続ける借金は今季最大の14。恐れていた地獄に、また一歩近づいた。

 「いい訳は何もできない。こんなゲームをして、ファンの皆様に申し訳ない」

 これが吉田監督の第一声。3―11の惨敗では、試合を振り返るよりまず頭を下げるしかなかった。

 あまりの貧打に、さすがの指揮官もテコ入れした。和田を4月12日(対広島・甲子園)以来の1番に戻し、神様八木を4番に据えた。守備重視から一変しての攻撃的オーダー。「4、5番の打点が少な過ぎるんで…いろんなことを考えて、こうなったんです」。

 桧山が9号ソロを含む3安打、5番パウエルも2安打するなど、多少の成果はあった。しかし皮肉なことに、今度は投手陣が崩壊だ。先発中込が初回に2点を失い、4回には打者一巡の猛攻を浴びて6失点。リリーフ陣も打ち込まれ、6月11日(対巨人・甲子園)以来、今季3度目の2ケタ失点で炎上した。 桧山

 「中込はボールが高かった。4回は踏ん張ってほしいと思ったが、結果的にああいう形になって…。ウチは投手が崩れると惨めですな」。最近10試合で平均2・2点の打線が、せっかく3点取ったというのに…。投打の歯車が合わないというのは、弱いチームの典型的なパターンだ。

 「本当は(打線は)固定させていかなイカン。何通りもやりながら、これがいい思ってやってるんですが」。猫の目オーダーも50通り目の大台に乗った。それでも迷走が続く吉田阪神。このまま1勝2敗が続けば、最終的に球団史上最多の85敗ペースとなる。しかし地獄の縁からはい上がる術が、今は何も見当たらない。

 福本打撃コーチ「八木を4打席見てみたいということで(オーダーは)こうなった。打線全体に爆発の予感はあったんやが…」

虎の自力優勝が消滅

 <データセンター> 阪神はペナントレース折り返しの68試合を終了したこの日、横浜戦に敗れ自力優勝が消滅した。残り67試合を全勝しても最終勝利数は94。首位の横浜が残り68試合中に残す対阪神戦11試合に全敗しても、あとの57試合に全勝すれば最終勝利数96となり、阪神を上回る。また、阪神は4カード連続で1勝2敗。残り試合を1勝2敗ペースで行くと最終85敗(50勝、勝率・370)となり、95年の球団ワースト84敗(46勝、勝率・354=中村勝広監督)を更新する。吉田阪神としては87年の勝率・331(41勝83敗6分け)に次ぐ悪い勝率で終わる。

<写真=(上)自力優勝がなくなり、ガックリとロッカーに引き揚げる吉田監督。(下)1回裏、桧山は右翼へソロホーマーを放つ>

(27勝41敗)


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