Tigers

98年タイガース戦跡



第60戦(6月30日)連勝!吉田サイ配大当たり

甲子園
中 日
阪 神
 【勝】川尻 【S】リベラ 【敗】門倉 

パウエル  ズバリ、ドンピシャリ。ものの見事によっさんサイ配が的中だ。面白いように当たる。地元甲子園に5月5、6日(ともに中日戦)以来の連勝をもたらしたのは、吉田監督の勝負どころでの決断力だった。

 ◆代打パウエル 最初にスタンドがどよめいたのが7回1死二塁の好機。吉田監督はパウエルを告げた。6月28日のヤクルト戦(甲子園)でダメ押し適時打を放っている新庄をあえて下げ、不振の助っ人を古巣にぶつけたのだ。「強くたたくことだけ考えて打席に入った。最初の2球は我慢しきれなかったが、最後に甘い球がきた」。無心のパウエルは2度空振りした後、すっぽ抜けのフォークをセンター左へ。甲子園では6月12日の広島戦で代打大豊が9回裏2死から同点3ランを放って以来のアーチ。吉田監督の期待に見事に8号2ランでこたえて見せた。

 新庄はそこまで2三振。だが切り札八木では歩かされる…。不振の大砲にかけた淡い期待は、大輪のアーチとなった。

 ◆リベラ投入 代打成功の後は、継投策だ。8回1死二、三塁のピンチで、今度は川尻からリベラにスイッチ。ここまで3安打ゼロ封の川尻の交代に、スタンドから「代えるな!」のヤジまで飛んだ。6月18日の横浜戦(横浜)で、8回途中から登板したリベラは3点リードを守り切れずに逆転負け。それ以降、「リベラはイニングの頭からしか使わない」とまで宣言していた。つまり掟(おきて)破りの起用。「イニングの頭からと言われていたが、僕の仕事はどんな状況でもキッチリ抑えることさ」。指揮官の期待に、怪人はMAX145キロの速球でピンチを脱出し、13セーブ目をゲット。リーグトップ9個目の完封ゲームを成立させた。

 「(川尻は)四球で限界と見ました」という吉田監督は信頼のおけない中継ぎ陣を飛ばして、リベラにかけて成功した。
 「(パウエルの2ランは)ベンチとして理想的。これほどありがたいことはなかった。リベラも9回からと思ってましたが、酷なところを、よくこたえてくれた。見事的中? いやぁ…こんなん、いつも期待してまへんで」。サイ配が当たって締めくくった6月。借金10はまだまだ重たくのしかかるが、7月反攻に向けて明るい兆しが見えてきた。

<写真=新庄の代打・パウエルがどでかい決勝2ランを放ち、出迎えたハンセン(左)と抱き合って大喜び。右は定詰>

(25勝35敗)


[第59戦へ]  [第61戦へ]
[98タイガース戦跡目次] [阪神情報]

Home