98年タイガース戦跡 第56戦(6月25日)好投メイごめんな!零敗や
【勝】山本昌 【敗】メイ
「バント、スライディングを含めて、勝負どころで弱い。あそこ(平塚)はアウトでも滑らなあきません。そういう教育が残念ながら、なってない」。吉田監督がため息をついたのが7回の攻防だ。平塚、八木の連打で無死一、二塁。和田の送りバントはベース付近に転がった。慌てた中日の中村捕手は三塁へショートバウンドの送球。ゴメスが落とし、虎にチャンスが広がったかに見えた。しかし二塁走者の平塚はスライディングせず、三塁ベースを通り過ぎてタッチアウト。一瞬で明暗が入れ代わった。 平塚はその直前の6回裏、遊邪飛を今岡と衝突して顔面を強打。走塁死の後には痛みを訴えて病院へ直行した。顔面痛をこらえてのプレーだったとはいえ、スラィデングしなかったのは怠慢と取られても仕方ない。 その直後の7回裏、中日にワンチャンスで得点された。ホーム上のクロスプレーに矢野輝が森球審に暴行。今季チーム初の退場者も出した。まさに悪夢の7回の攻防。「ああいうプレーを(平塚が)すれば流れは向こうにいく。相手にすればアウトがセーフになり、ショックを受けるところだが…。一人でやっとるんやからしゃーない」。前日も走塁ミスをした4番に頭を抱える一枝ヘッド。 メイは「運がなかったということ。調子は(完封した)札幌(6日)と同じぐらい良かったが…」とうなだれた。 「今日はものすごく大事なゲームだったんですが…。明日からまた坪井を一番に戻して固定でいこうと思います」。吉田監督は打線を組み替えたことも悔やんだ。3連勝のムードは吹っ飛び、また暗雲がたちこめてきた虎。26日からのヤクルト戦(甲子園)で、逃げていった女神をまた追いかけるしかない。 阪神大熊走塁コーチ(7回表、三塁オーバーランで憤死した平塚の走塁に)「当然スライディングしてくる状況。たとえアウトのタイミングでも滑りこまなアカンな。落球がなければ併殺になるところです」 <写真=7回裏中日2死一塁、中村の左翼線二塁打で立浪がホームを突き先取点を挙げる。捕手矢野輝> (23勝33敗) [98タイガース戦跡目次] [阪神情報] ![]() |