98年タイガース戦跡 第55戦(6月24日)お久しぶり3連勝
【勝】 中込 【S】リベラ 【敗】 門倉
感謝、感謝の1勝だ。中込自身が5月20日の巨人戦(福岡ドーム)以来、35日ぶりの5勝目なら、チームは実に今季2度目の3連勝。どん底にあえいだ男が復活したとき、チームも2連勝の壁を破った。 構えるミットだけを信頼していた。「インコースの速球を多く使ってくれて、投げやすかった」。速球主体の力の投球。援護は2、3回の1点ずつだけで十分だった。 ピンチは何度も訪れる。3回2死一、三塁となったところで、立浪にボール3。「あそこを防いで楽になった」。4球目の速球を打ち上げたフライは左翼坪井がキャッチ。5回にも2死一、二塁となるが、立浪は一ゴロに倒れた。7回に2死二、三塁となり、またまた立浪だ。「気を抜いて打たれるのはイヤだから、とにかく飛ばしていた。完投はこの次、狙います」。仕事人吉田豊にバトンを渡してベンチ奥に。リリーフ陣の踏ん張りを受けて、チームトップの川尻(5勝)に並び返した。 勝てないまま過ごした1カ月間。練習では島田、続木両コーチのノックを毎日受けた。万歩計を購入し、日常生活から1日一万歩をノルマに下半身を動かした。「体にキレがないとダメなんです」。それでも前回(17日=横浜戦)は6回2失点に抑えながら、勝ち星がつかめない。大阪に戻ると髪を短く切り、茶色に染めた。「ホント、気分転換なんですけど」。流れを変えた茶髪をなでると、おでこに汗が光った。 賞を“押し付けられた”矢野は「最初飛ばして途中バテたけど、最後は持ちなおしていたよ」と中込のパワーを見なおした。2回に先制適時打を放ち、ミットとバットで投の主役を盛り立てた。「チームの雰囲気はよくなってる」と中込。そう、前回の3連勝(4月15日から22日)は怒濤の6連勝まで伸びて、借金を一気に挽回してみせた。まだまだ「9」、いやたったの「9」? 勝ちまくるしかない猛虎の中で、中込の役割は大きくなる。
▼阪神は今季2度目の3連勝(巨人〇中日〇〇)。3連勝は4月15日から22日までの6連勝(ヤクルト〇〇巨人〇〇横浜〇〇)以来。一方、今季の連敗は6、4連敗が各1回、3連敗2回。55試合を終了して23勝32敗で借金を6月12日以来のひとけた(9)に戻した。昨年同時期は27勝28敗で借金は1(4位)だった。 <写真=ようやくお目覚めですか、タイガース様。3回、2点目のホームをつく平塚の気迫に押されたか、捕手中村も思わず飛び上がってしまいましたとさ> (23勝32敗) [98タイガース戦跡目次] [阪神情報] ![]() |