Tigers

98年タイガース戦跡



第52戦(6月18日)リベラで悪夢、サヨナラ6連敗

横浜
阪 神
横 浜 1X
 【勝】阿波野 【敗】リベラ
 【本】桧山7号(2ラン=川村)、進藤9号(ソロ=メイ)、鈴木尚7号(2ラン=メイ)、今岡2号(ソロ=川村)、パウエル7号(2ラン=川村)

ファン  ダメ虎を乗せたバスに、ファンの怒りが降りかかった。球場出口の歩道橋から、バスに向かってメガホンが5〜6個ぶつけられた。心ないファンの行動はさらにエキサイト。「バカヤロー」の怒声とともにツバまで吐きかけられた。

 この日こそ勝てる―誰もがそう信じる展開だった。初回、平塚の適時打で先制し、3回に桧山の2ランで追加。先発メイが2発を浴びて追いつかれたが、6回には今岡の今季2号ソロで勝ち越した。7回には代打パウエルの7号2ラン。トンネル脱出のレールに乗ったはずだったのに…。

 「1、2点差なら8回(の頭)はリベラやったが…。波留の四球がすべて。あの時、(一塁走者の)石井琢にけん制ばかりしとったやろ。あれが今の心理状態」。一枝ヘッドが振り返ったのは8回裏、同点にされたシーン。伊藤が先頭の石井琢に右前打。走者を気にして続く波留に四球を与えた。慌ててリベラにスイッチしたが、中10日のリベラは流れを止められなかった。

 制球に苦しむリベラはローズに犠飛、駒田に適時打を浴びた。さらにスライダーに全くタイミングがあっていない中根に、ストレート勝負が甘くなって同点打。余裕のなさがバッテリーの配球も狂わせた。9回のピンチには新庄のスーパー返球が飛び出したが、ローズにサヨナラ打を浴びた。

 「もう簡単に言いますワッ。継投ミスで負けた。それだけですワッ」。試合後、興奮した吉田監督は質問を受け付けずに一気にまくしたてた。就任以来、事実上初の“会見拒否”だ。自ら采配ミスを認めた後、選手ミーティング。「ひと頃に比べてゲームになっている。あと、ひと押しが足りない。精神的なものだ。一つ裏返すことが出来たらいける。だから頑張れ」とゲキを飛ばした。

 エース川尻で初戦を落とし、2戦目は神様八木の逆転3ランでも負けた。この日は守護神リベラで逃げ切り失敗。もう虎に切り札はない。呪われた3タテを引きずり、19日から12連敗中の本拠甲子園でG戦が始まる。また悲劇が待っているかと思うと、見るのが怖い。

<写真上=“ええかげんにせえ”まさかのサヨナラ負けにファンの怒りも絶頂、メガホンが散乱し、制止する警備員を振り切ってグラウンドに乱入しようとする若者まで現れ、ナインもおっかなびっくりの表情で引き揚げる>

(20勝32敗)


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