Tigers

98年タイガース戦跡



第51戦(6月17日)八木逆転3ランも一瞬…

横浜
阪 神
横 浜
 【勝】斎藤隆 【S】佐々木 【敗】古溝
 【本】ローズ4号(ソロ=中込)、八木3号(3ラン=斎藤隆)

ミーティング  虎党の夢は、わずか10分で吹っ飛んだ。あまりにも残酷なシナリオ。鮮やかな天国と地獄のコントラスト。7回の攻防に、虎党は声を失った。今季初の5連敗、最多の借金11。そんなアホな…としか言いようのない悲劇に、フラストレーションだけがまた溜まった。

 ◆天国 一瞬だけ、夢を見させてくれたのは神様のひと振りだった。1点ビハインドの7回表。ハンセンの内野安打と四球でつかんだ2死一、三塁に、この日スタメンから外れた八木が代打で登場した。斎藤隆の内角真っすぐを見事に捕らえて虎党が埋まるレフトスタンドへ。逆転の3号3ランに、誰もがトンネルの出口を見たはずだった。

 ◆地獄 しかし、それは悲劇への演出でしかなかった。その裏、古溝がマウンドに上がる。あと3回を守りきれば…祈るように見守る虎ファンの前で、信じられない光景が繰り広げられた。無死から中根に二塁打を浴び、1死後にハンセンが三ゴロを弾いてピンチを広げ、鈴木尚と駒田の短長打で再逆転。わずか10分。神様八木の3ランが水泡と帰してしまった。

 「惜しい試合を落としましたな。八木が千金のホームランを打ってくれたが…あそこをしのげないと勝てない」。3戦連続の1点差負けに、吉田監督も自虐的な笑みまでもらした。今季2度目の国産打線(38通り目)も不発に終わり、守備に不安あるハンセンを途中出場させれば、大事な場面で失策。何をやっても裏目、裏目。もはや神様の神通力も通用しない。

 思い起こせば1年前。この日と同じ51試合を消化した時点で、虎は貯金3の2位を快走していた。ヤクルトとの首位決戦に盛り上がっていた。あの夢の続きは、一体いつになったらやってくるのか。大補強も幻想に終わり、万策を講じても機能しない虎のエンジン。このままでは、本当の地獄に転落する日も遠くない。

<写真上=連敗阻止に、身ぶり手ぶりを交え、ナインにゲキを飛ばした吉田監督(左奥)だったが、今日も1点差に泣いた>

(20勝31敗)


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