98年タイガース戦跡 第45戦(6月6日)メイ完封で来日初勝利
【勝】メイ 【敗】野村 【本】パウエル6号(2ラン=野村)
最後もズバッと内角を突いた。9回2死。内角高めの127球目に駒田のバットは空を切った。メイはこぶしを握りガッツポーズだ。10奪三振のKラッシュ。来日初勝利を4安打完封で飾った。 「バックの守りに乗せられたし、キャッチャーの要求通りに投げられた。三振を奪うタイプではないんだが」と照れ笑いだ。10三振のうち、内角球の見逃しで6個を奪った。「(外角から内角へ)クロスでくる球が抜群でした」。好リードをみせた矢野は制球力をフル活用した。 3度目の先発で、やっとつかんだ来日初勝利だった。昨年、エンゼルスの3Aバンクーバーに所属していた4月30日に対コロラド・スプリングス戦(ロッキーズ3A)でノーヒットノーランを記録している。それ以来の完封勝利だけに「素直にうれしいよ」という言葉に実感がこもっていた。 登板直前までベンチに腰掛け、MDヘッドホンステレオでヘビメタバンド・メタリカの激しいサウンドを聴いた。ベンチ裏に戻ると、香港の映画俳優、ブルース・リーの著書を読み漁ってから先発マウンドにあがった。「好きな音楽を聴いて集中力を高めたんだ。リー? 彼は偉大な思想家で尊敬しているのさ」。リラックスも、チームの連敗をとめた秘けつだった。 吉田監督も孝行助っ人を持ち上げた。「甲子園のお返しができましたな。矢野とのバッテリーにつきます」。今季2勝6敗と“解約寸前”だった横浜銀行からあげた白星…。メイの好投は、故障者続出で苦しい先発ローテーションで最高の潤いとなった。 <写真=珍入?したファンとも笑顔で握手。来日初勝利を完封で飾ったメイ> (19勝26敗) [98タイガース戦跡目次] [阪神情報] ![]() |