Tigers

98年タイガース戦跡



第38戦(5月24日)桧山3ランも…お粗末4連敗

24日・甲子園
横 浜
阪 神
  【勝】斎藤隆 【S】佐々木 【敗】竹内 【本】桧山6号(3ラン=阿波野)、谷繁7号(2ラン=メイ)
吉田  草野球でよくあるドタバタ劇だ。悪送球の連発に、カバー忘れ…。平凡な一ゴロがランニングホームランに化けて、今季2度目の4連敗を招き、借金は今季ワーストの6に膨らんだ。

 恥ずかしい珍プレーは1点リードの7回に起きた。石井琢の一塁左へのゴロが大豊の横を抜けた。緩慢な右翼桧山の動きを見た石井は、一気に二塁へ。

 慌てて前進して、ようやく打球に追いついた桧山がボールを握り損ねたまま二塁に送球したが、とんでもなく右にそれた。

 しかも、左翼パウエルがバックアップしていない。ハンセンがボールを捕りに行かざるをえず、三塁はガラ空きになった。三塁へ向かう石井琢を追うように、二塁から今岡が三塁に走るが、アウトにできないタイミング。それなのにハンセンは無理に投げ、しかも今岡の背中側に抜ける悪送球となる。

 トドメは本塁までガラ空き。矢野輝も三塁カバーに走っていたためで、一塁ファウルゾーンでボールを押さえた竹内は、石井琢が本塁を駆け抜けるのを、眺めるしかなかった。記録は二塁打と桧山、ハンセンの失策だが、むざむざ同点の“ランニングホームラン”を献上した形だ。

石井琢&今岡  「悪い体勢で投げたけど、言い訳にはならない」。桧山は先制3ランを放っていたが、この失策で帳消し。「まずいプレーだったとしか言いようがない」。ハンセンも言葉を失った。

 「本当にお粗末でした。こんな試合をしてたら、お客さんに申し訳ない」。吉田監督はファンに詫びたが、凡ミスは最近の“定番”だ。19日の巨人戦で、郭李が逆転を許す落球。22日の横浜戦では、同点となる走者の吉田浩が捕手谷繁の抗議の間に飛び出して二塁憤死している。

 「気持ちも技術も『原点』が課題です」。“カモ”の横浜相手に、甲子園で3連戦3連敗を食らったのは、78年以来20年ぶりという屈辱。吉田監督の言葉通り、イチからヤリ直すしかない。

ドタバタ劇…その時

 阪神大熊外野守備コーチ(7回、石井琢に生還を許した守備に)「何十年野球をやって初めてのプレー。ただ(右前の当たりで二塁に進もうとした)石井の動きは昔からあったこと。桧山があれであわててもうたのがきっかけですな」

 阪神矢野輝(7回、桧山が悪送球した後の動きを振り返り)「三塁(ベースカバー)が開いていたので、三塁に向かった。途中でハンセンの悪送球が出たけど、まさか走者が(ホームに)かえってくるとは思わなかった」

 阪神竹内(7回、桧山が悪送球した後の動きを振り返り)「矢野さん(捕手)が三塁カバーに向かったので、ホームに行こうとした。その途中にハンセンからの送球が転がってきたので、それを追い掛けていったのですが…」。

 横浜石井琢(7回、右前打で生還に)「ランニング本塁打(記録は二塁打と2失策)じゃないの? 桧山(右翼手)が前に来なかったので一気に行った」。

<写真=(上)ああ、かつての“横浜銀行”に3タテ食らっちゃった。寒風にさらされ警備員にガードされるように引きあげる吉田監督(下)悪送球を見て3塁に達した石井琢はパウエルのカバーミスをついて生還し同点とする。野手は今岡>

(16勝22敗)


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