98年タイガース戦跡 第37戦(5月23日)今季ワーストタイの借金5
【勝】五十嵐 【S】佐々木 【敗】井上
これを「打ち損のくたびれもうけ」というのか。ハンセン、パウエルの主軸が2度目のアベック猛打賞。坪井に9試合ぶり5番復帰の大豊までが2安打で塁上をにぎわした。和田が1500安打を達成するなど、打ちも打ったり15安打。なのに、あーそれなのに…。12残塁の大拙攻で入った得点はわずか4。10安打8得点の横浜に勝利をさらわれては、3万8000人のファンもタメ息しか出ない。
「あと1本? いつものことでんがな」。吉田監督も怒りを通り越し、薄ら笑いを浮かべていた。初回ハンセンの適時打で20イニングぶりに得点したはいいが、続く1死満塁で今岡は空振り三振。吉田監督が「きょうの典型。状況判断がない」と嘆いた4回無死二塁では今岡、新庄、檜山が3人連続の内野邪飛のお粗末。8回無死満塁では代打の神様八木も二直に倒れるなど無得点と、チグハグ攻撃は最後まで“一貫”していた。 3回無死一、二塁で二ゴロ併殺打に倒れたパウエルは、ぶっきらぼうに言った。「4本ヒットを打ったからって、あそこできっちりヒットを打っておかないと意味がない」。一方5度目の猛打賞で打率3割1厘とし、ついに打撃10傑に顔を出したハンセンも「数字よりチャンスで打つことが大事」と5回、8回の得点機の凡退に首を振った。ここ一番の勝負弱さは数年来の課題。「ことごとくボール球を振ってるから」と、一枝ヘッドは苦虫をかみ潰した。 吉田監督は厳しい表情でいう。「気合で打てたら、気合を入れます。すべてにおいて状況判断ができてないんです。負けた悔しさで夜、眠れんぐらいにならんと、進歩ないですわ」。ついに3度目の3連敗で借金はワーストタイの5。がけっぷちのデッドラインに立たされた吉田阪神が正念場を迎えた。 <写真=打ちまくっても負けは負け…。曲がった背中が哀しい吉田監督。手前は新庄>
(16勝21敗) [98タイガース戦跡目次] [阪神情報] ![]() |