Tigers

98年タイガース戦跡



第36戦(5月22日)9回同点機…吉田浩が走塁死

横 浜
阪 神
  【勝】野村
  【S】佐々木
  【敗】藪
吉田浩  吉田浩はうなだれて、一塁ベンチに下がってきた。最後の反撃を期待していた阪神ファンも、声を失った。横浜佐々木から同点ホームを奪うはずの二塁走者が、一瞬で消え失せた。

 1点差の最終回1死。佐々木から八木が左前打を放った。同点狙いで吉田浩が代走に出る。打者和田は3球目の内角フォークを打ちに行って途中でバットを止めた。ボールと判定され、球は捕手谷繁のミットからこぼれた。「え、ファウルやないの」。谷繁が球審に話し掛けた時、吉田浩はスキをついて二塁へ進んだ。横浜バッテリーは改めて友寄球審に抗議。その時、球は谷繁の目の前で転がったままだった。

 横浜側が抗議を続ける姿をみて吉田浩はさらに三塁へとリードを広げた。動きを察知した谷繁は、すぐさま球を拾いあげて二塁に送球。逆をつかれた吉田浩は頭から戻ったが、憤死した。スキをついたと思った直後、逆につかれた吉田浩は「(横浜に)だまされた…」と言った。次の球を和田が三ゴロで試合終了。あまりにももったいないプレーで、反撃は終わった。

 最終回の自滅でついに19イニング連続0行進。昨年5月16、17日(ヤクルト戦)以来となる2試合連続完封負けだ。「結論とすれば野球が甘いです。ボクの指導が悪いんです。泥棒が入ってから、カギをかける野球ですから。タイムかなにか、分からないのに走ってます」。まくしあげた吉田監督は吉田浩のプレーを「今季一番の反省点」と言った。「打てる打てない、以前の問題です。感情的にはなってまへんで!」。激しいセリフでしめくくり、会見の席を立った。

 次の塁を欲張った吉田浩…。それとは対照的なシーンがあった。5回1死一、二塁で今岡が右前打。右翼手の畠山はファンブルしたが二塁走者本西は三塁ストップ。大熊コーチは「外野は前進守備だったし、打球を弾くのは予測できない」と話したが最後まで1点が奪えなかっただけに悔やまれる。。

 昨年カモにした横浜戦の総得点は、今年6試合で6点。「お返しせんとな」という福本コーチの言葉以外、トラに活路はない。

<写真=9回裏1死一塁、打者和田のとき、ボールを見失った谷繁を見て二塁から三塁を奪おうとした吉田浩だったが、二塁でタッチアウト>

(16勝20敗)


[第35戦へ]  [第37戦へ]
[98タイガース戦跡目次] [阪神情報]

Home