Tigers

98年タイガース戦跡



第34戦(5月20日)痛快G倒ですたい!

阪 神 10
巨 人
  【勝】中込
  【敗】岡田
  【本】矢野輝2号(ソロ=桑田)、広沢4号(ソロ=郭李)
坪井  2―3のカウントで、矢野輝はベンチを振り返った。同点の6回1死二、三塁。一枝ヘッドが「下半身で振れ!」と大きなゼスチャーを送る。「あれで気持ちも積極的になれた」。岡田の直球をジャストミート。満員の福岡ドームに阪神ファンの大歓声と巨人ファンの悲鳴が交錯する中、試合を決める白球が左中間を深々と破った。

 「あの2点打は利きましたで」と吉田監督も大絶賛の二塁打は、3点リードを追いつかれた直後の千金打だった。桧山に代わり、12試合ぶりに1番でスタメン復帰した坪井が、「与えられたチャンスはモノにしたい」と左翼線二塁打で拡大した絶好機。「追いつかれてイヤなムード。絶対何とかしたかった」という2番矢野輝が、結果を出した。これが開幕34試合目にして、実に24通り目の新オーダー。脅威の新1、2番コンビが「博多どんたく」にも負けないお祭り猛虎打線に火をつけた。

 続くハンセンが3番手川口から左前適時打を放ってこの回3点目。恐れをなした? 巨投陣はこの後パウエル、八木、和田に3連続四球で押し出し。さらに今岡の中前2点適時打で止めの6点目を叩き出すと、帰路につくG党がゾロゾロと席を立ち始めた。

矢野輝  首脳陣が試行錯誤を重ねた新1、2番コンビが虎の前途に明かりを灯した。矢野輝は2回にも桑田から左翼へ第2号ソロ。「まさか入るとは、自分でもビックリです」。7回にも中前安打し、6試合連続ヒットで移籍初の猛打賞もゲットした。2番に座って4試合の成績は、17打数7安打5打点2本塁打、打率4割1分2厘の大暴れ。先発マスクを被れば18戦12勝とめっぽう強い。

 1番坪井は4回にも、PLの先輩桑田から左翼線にタイムリー二塁打を放ち、この日2二塁打1打点。「でも6回のうち3回の先頭打席で打てなかったからダメ」と自己評価は厳しいが、売り物の「勝負強さ」は十二分に発揮した。

 5連敗中だった鬼門福岡ドームも、この新打線の前には関係ない。借金は再び「2」。吉田監督が「今季一番大事な戦い」と位置づけていた北陸、広島、福岡と続く長期ロードの勝ち越しも決めた。

<写真=(上)若トラ軍団大暴れ! この日1番に起用された坪井は期待を裏切らぬ活躍、4回、左翼線にタイムリーを放ち二塁へ激走する。(下)出た、矢野のホームラン。3回、桑田から2号ソロホーマーを放つ>

(16勝18敗)


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