Tigers

98年タイガース戦跡



第23戦(5月4日)デーゲーム6連敗

【勝】小林幹【敗】葛西【本】パウエル3号(2ラン=山内)
阪  神
広  島

パウエル  敗戦直後、ベンチで緊急ミーティングを終えたトラ戦士を、西日が照らす。グラウンドに、うなだれた影の列が伸びた。これで今季のデーゲームは、勝ちなしの6連敗。首位広島の前に、キバの抜けたドラキュラ状態となった。

 血の気の引いた顔で、葛西は歩いた。11試合目の登板で初黒星。ここ2年間で107試合に登板した中継ぎエースの崩壊が、悪夢の再逆転負けに直結した。

 5―4で迎えた7回裏。1死から正田の右前打と連続四球で満塁として、マウンドを降りた。「警戒しすぎ。逃げてはなかった…」。遠山が金本に浴びた逆転決勝打に、ベンチの中で奥歯をかみ締めた。

 伊藤が右ヒジ痛で1日に登録抹消。軟骨損傷の疑いもあり、復帰のメドは白紙だ。左腕田村は左肩痛でキャンプから出遅れ。負担が集まる中、葛西はこれで3戦連続の失点となった。「昨季までの疲れはない。持ち味を取り戻したい」と葛西は話した。一枝ヘッドコーチも「勝ちゲームは葛西に行ってもらう。頑張ってもらうしかない」と復活を祈った。

 先発山岡の好投から、抑えのリベラまでつなげない。5回に弓長が暴投。6回に井上が1点差に詰め寄られたのも「切り札不在」の象徴だ。勝ちに行ったゲームを落とした吉田監督は「点を取ったら取られるの繰り返し。生きるか死ぬかの戦い。(選手の)全身から(活気が)ほとばしってこない」と戦う姿勢を問いただした。首位広島とは今季最大の5・5ゲーム差。中日―ヤクルトと続く甲子園5戦が、巻き返しポイントだ。ただしこの5戦に、鬼門のデーゲームが3試合。ドラキュラ返上しか、トラ浮上の目はない。

<写真=5回、パウエルは先制の3号2ランホーマーを放ち勝ちムードが高まったのだが…>

(10勝13敗)


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