Tigers

98年タイガース戦跡



第22戦(5月3日)中込崩壊…7失点KO

【勝】ミンチー【敗】中込【本】金本3号(ソロ=中込)
阪  神
広  島

中込  マウンドでは、先発中込がうなだれていた。金本に満塁弾を浴びた3回。ベンチは動かなかった。その時点で、0対6。これ以上の失点は、試合を決める。しかし、吉田監督は、制球不安定の中込に続投を命じた。

 結果、続く緒方、浅井に連打と盗塁をからめられ、決定的な7点目を献上した。それでもまだ続投を命じ、3回を最後まで投げ切らせた。

 吉田監督の思惑(1) 中込は恥を知って、覚えていけばいいんです。3勝はしてますが、きょうは1球の大切さに無神経でした。ボールを先行させては甘い球を投げて…。意識を変えてイカンとあきません。(満塁弾で)代えなかったのは、もう一度中込に託したということ。それがチームプレーでっしゃろ。

 すべては期待からくる愛のムチだった。湯舟、舩木ら離脱者が続出し、右広背筋痛を訴えたエース藪にも不安が残る。その中で、中込は安定感を示し、チーム最多の3勝を挙げてきた。だからシーズンを通し、先発陣の柱に成長してもらいたい願いがあった。

 続投の背景はもう一つ。この1試合を年間135分の1と割り切った指揮官の長期的視野もある。

 吉田監督の思惑(2) 満塁弾を打たれたからってすぐ投手を継ぎ込んだら、これから続く6連戦、7連戦をどう戦うんですか。それじゃ(投手陣が)持ちまへんで。

 先発陣だけでなく、救援陣も伊藤らが離脱している。その負担を軽減しなければ、夏場は乗り切れない。だから、この日も片瀬の2イニングを最高に遠山、井上、竹内と1イニングずつの小刻みリレーでしのいだ。

 吉田監督の思惑(3) きょうは完敗でんがな。こんなん明日に残りまへん。

 長いスパンで考えれば、明日へつながる1敗…。そう受け止めるプラス思考もある。で、ないとファンのイライラはつのるばかりだ。

<写真=いかん! 3回裏1死満塁から中込は、金本に満塁ホーマーを浴びてガックリ>

(10勝12敗)


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