Tigers

98年タイガース戦跡



第16戦(4月24日)川尻、連勝止めちゃった

【勝】桑田【敗】川尻
巨 人
阪 神

5回表(巨人)1死一塁、清水(右)のボテボテのゴロを大豊(左)が緩慢なプレーで内野安打としてしまい、大量失点のきっかけとなる。中央は川尻
川尻

 「川尻に白星を…」。意気込んだ打線も、6連勝中の猛打がウソのように空転した。「半分以上ボール球を振って、桑田を楽にしてしまった」とは一枝ヘッド。4回の攻撃前には珍しく円陣を組んだが効果なし。得点圏打率10割の平塚でさえ2度の好機に凡退。頼みの4番が7試合目にして初の無安打では、9回相手ミスから完封負けを逃れるのが精いっぱいだった。

 「川尻はこれからも先発させていく投手。4回で代えるわけには…」。1点を追う4回2死二、三塁。川尻をそのまま打席に送った吉田監督も、「1勝を」の思いは同じだった。

 「感慨? そんなこと聞かないでよ」。川尻に完敗の悔しさ、申し訳なさは残った。だが「一度は諦めかけた」マウンドに登れた喜びも大きかった。珍しく歩を止めて言葉を選んだ両まぶたには、事件後初めて見せた充実の輝きがあった。

 師走の早朝、鳴尾浜球場で一人黙々と走り込んだ。そして年末年始は、社会人時代の日産自動車(横浜)で孤独トレ。「雪の日も土砂降りの日も、ほっかむりをつけて一人いつまでも走ってました」と日産・村上忠則監督はいう。地元少年を集め、野球教室も3回開催。「あの子どもたちの目の輝きを見るとね…。すべてはグラウンドでお返しするしかないです」。

 この日は気持ちの空回りに敗れた。みぞぎの舞台は次回に持ち越した。だが4月、5月攻勢に出る吉田阪神にサブマリンが帰って来たことは何より心強い。連勝は止まったが、まだ5割。さあ、クリークで出直しG倒だ。

(8勝8敗)


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