Tigers

98年タイガース戦跡



第15戦(4月21日)連夜の完封!必勝リレー

【勝】湯舟【S】リベラ【敗】戸叶
横 浜
阪 神

つかんだ勝利は離しません。今季初白星を対横浜7連勝で飾った湯舟
湯舟

 一瞬、湯舟は『あれっ』という表情を浮かべた。無失点に抑えながら、7回途中で降板が告げられた時だ。だが、非情に映った継投も、「湯舟に何としても勝たしたらないかん」(一枝ヘッドコーチ)という首脳陣の思いからだった。それほど、左腕エースの復活は待ち遠しかった。

 「やっと勝てたね」。開幕から19日、3試合目の登板で、ようやく今季初勝利。完投こそできなかったが、湯舟にとって、白星こそが良薬だった。

 2回から5回までは、3人ずつで打ち取るパーフェクト投球。この間、4イニングの投球数は43。“ノラリクラリ投法”がよみがえっていた。横浜相手には昨年から7連勝。この日通算1000イニング投球も達成し、区切りの試合を今季初白星で花を添えた。

 一度は開幕投手に指名されながら、左足太ももを痛め、無念の回避。その後は2度ともKO。泥沼にはまりかけた。これを乗り切ったのは、みずから考えたミニキャンプだった。前回の登板ら5日間、内野ノックを受けたり、至近距離から左右にトスを受けるペッパートス。いつもは行わない練習を採り入れた結果、体のキレを取り戻し、初勝利に結び付いた。

 「苦しいゲームでしたが、湯舟がよく立ち直ってくれました。ウチはピッチャー(次第)ですから」。前日の薮に続いての湯舟の無失点投球に、吉田監督も確かな手ごたえを感じた。

 これでチームは6連勝。去年の7月4日以来の貯金1。巨人に並んで3位に浮上した。「こういう(貯金生活の)中で、ペナントレースを戦っていかないといけません」。左右の両輪が完全復活。優勝争いに加わるメドが立った大きな1勝だった。

(8勝7敗)


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