Tigers

98年タイガース戦跡



第8戦(4月11日)クリーク、足にやられた

【勝】小林幹【敗】クリーク
広 島
阪 神

 無残な姿だった。初先発の横浜戦(5日)では、安定感抜群だった助っ人クリークが、広島の“走り屋”たちによって、いとも簡単につぶされた。初回。野村を四球で歩かせた。それが始まりだった。

 本紙評論家・伊藤文隆の目「体のキレが悪過ぎる。デーゲームのせいもあるが、体がだるそうで、その影響で力んでしまって、腕も振れない。ただ、最大の欠点は、クイック投法が出来ていないことだ。もともとユックリしたタイミングで投げるから、盗塁しやすいピッチャーだ」。

 案の定、続く笘篠の打席で野村がスチール。犠打を決められた後、前田の打球が追いかけたパウエルと今岡の間にポトリ…。それで1点。先取点を奪われた直後の2死一、二塁、今度はダブルスチールを決められ、初回だけで3盗塁を許した。

 続く2回にも走者を気にしてボークを犯すなど、すっかり広島のペースにはまってしまい、クリークは3回4失点KO。来日初黒星となった。

 降板したクリークは、クイック投法に関して「今日はそれが問題ではない。コントロールが悪かった」と弁解した。

 しかし、走る広島と走れないタテジマ…。このコントラストが見事に勝負の“明暗”を分けた。実際、今季の阪神は、相手チームに16度の盗塁を企てられたうち、12度も成功を許している。逆に、阪神は2度試みて2度ともアウト。12球団で盗塁を記録していないチームは、阪神だけだ。

 盗塁ゼロの状況に、大熊外野守備走塁コーチは「開幕してから、盗塁するチャンスがない。サインを出すとか出さないとかいう問題ではない」と、現状を説明した。が、たとえば、1点差にした2回、新庄を一塁に残して2死、山田の打席では試みるチャンスではなかったか。

 開幕から2勝で足踏みの吉田監督は「盗塁を含めてミスばかりですわ。クリークも誤算でした」と淡々と振り返った。広いホームグラウンドで“地の利”を生かせない吉田阪神。開幕9番も、あと1番となった。

(2勝6敗)


[第7戦へ]  [第9戦へ]
[98タイガース戦跡目次]  [阪神情報へ]

Home