98年タイガース戦跡 第5戦(4月8日) 完敗に無言の行列…
まるで“護送車”のように、虎ナインを乗せたバスのカーテンは閉じられた。今季初勝利に酔ったわずか24時間後、また重苦しい雰囲気がナインを覆った。 前日(7日)の勢いを、試合開始から持ち込みたかった。期待通りに和田が内野安打で出塁し、ハンセンの適時打で先制。しかしパウエル、大豊がブレーキ。一気にたたくチャンスを逃してしまった。8回1死一、二塁でもパウエルは併殺打。「1、2回でしたね。あそこで、と思ってたんですが…乗り切れなかった」。吉田監督も振り返ればため息しかでない。 パウエル、大豊の不振は深刻だ。2人合わせ、開幕5試合でヒットは3本。これでは得点力減に泣かされるのも仕方ない。前夜も一枝ヘッドがホテルの部屋に大豊を呼び、午前2時半までアドバイスを送った。打線を組み替えるのは簡単。しかし長いシーズンを考えるからこそ復調を祈るしかない。「4番(パウエル)はちょっと振れてないな。一つ、二つポイントがズレている。もう一つ、吹っ切れてない。でも実戦の中で戻させたいんや」と、福本打撃コーチも我慢を強調する。 投手陣が踏ん張っている間が我慢のリミット。首脳陣の期待通りにパウエル、大豊のバットから快音が響かないと、またまた連敗地獄が待っている。
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