Tigers

98年タイガース戦跡



第1戦(4月3日)よっさんトホホ!

【勝】川村【負】藪【本】マラベ(1号、4回=藪)
 阪 神 
 横 浜 

和田のヒット1本では
勝てません・・・

 究極の空回りに、吉田監督はただただ謝った。「お粗末な、情けない…応援してもらっているファンのみなさんに本当に情けない試合をしました」。虎ファンで埋まった三塁側スタンドからのヤジを、全身で受け止めるしかなかった。

 それにしても皮肉な開幕戦だった。貧打解消のために21人のメンバーを入れ替え、クリーンアップを一新。「バントはしません。打って、打って、打ちまくりますワ」。これが今季のキーワードだった。オープン戦では平均5・3点をたたき出した新打線に、手ごたえも十分感じていた。それがいざ本番になると、快音が響かない。プレーボール直後、先頭打者和田の右前打が最初で最後のヒット。ハンセン、パウエル、大豊のクリーンアップ3人で6三振を喫するなど新打線は完全に沈黙した。

 悪夢を見たのは打線だけではない。4回裏に星野の失策からピンチを招き、山田の捕逸、さらに星野の悪送球などで4失点。守備のかなめショート久慈を放出してまで強化した打線は空回り、逆に不安視されたポジションの失策から傷口が広がった。「焦りはなかったです。緊張もなかったです」。打撃力を買われて開幕初スタメンの座を奪った星野だったが、試合後はグラウンドコートで顔を覆った。「一番やってはいけないことをやってしまった。エラー、パスボール…1点で止めないといけない場面なのに、舞い上がった。すみませんというしかない」。サインを出す場面もなく終わったゲームに、一枝ヘッドも謝った。

 「守備が薮の足を引っ張っりましたね。135分の1ですが、負けは負け。明日出直してやるということです。打てないので打線の変身をして、守備で…皮肉なこと。いいとこなしですよ。ご勘弁願います」。見せ場なく終わったゲームに、吉田監督も言い訳はしなかった。これで8年連続開幕黒星。湯舟のアクシデントに始まり、舩木、山村と先発投手陣が開幕直前に崩壊した虎は、打線まで空回りしての最悪スタートとなった。

(0勝1敗)


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