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野口語録「久保田は褒めて育つ、年上には叱りとばす」 【自主トレ後、沖縄県恩納村の宿舎内喫茶店で】 ―昨季は移籍1年目で優勝。2番手捕手で出番は多くなかったが 野口 たしかに複雑な思いはあった。でも、それは3割で、喜びが7割だったよ。うれしかったのは、矢野さんがケガしてオレが出た時に星野監督の「アイツがいるから安心できるんや」というコメントが新聞に載っていた時だね。 ―非常時要員として陰で貢献した。今年も2番手となりそう 野口 どうすれば去年以上にチームに貢献できるのか。そういうことをこのキャンプでも探していきたい。例えば若い投手にアドバイスするとかね。だけど、嫁には「そんな考え方じゃダメ。もっと頑張りなさい」って言われるんだよね(苦笑)。優勝旅行に行く前も「活躍していないのに優勝旅行に行くの?」って。 ―投手への助言法は? 野口 褒めたらいいタイプとガツンと言った方がいいタイプがある。褒めたらどんどん良くなるのは久保田だね。9回無失点だった試合(7月23日ヤクルト戦)で、1回が終わった時に「すごいスピードだよ。言うことないよ」って思った以上にオーバーに褒めたんだ。そうしたら「そうッスか?」とニヤっとしてね。これはイケると思ったよ。 ―叱り飛ばすのは? 野口 年上の投手に対してだね。下さん(下柳)には「逆球ばっかりじゃないですか。ちゃんと投げてくださいよ」とみんなに聞こえるところで言うんだよ。そうしたら「スマン、スマン」って気持ちを引き締めてくれる。次の日に「キャッチャーが悪い」とかブルブツ言われるけどね。 ―開幕当初は下柳―野口のコンビ。途中から矢野が下柳も受けるようになった 野口 下さんが(首脳陣に)どっちが投げやすいか聞かれて「どっちでもいい」と答えたらしい。オレって言ってくれればいいのに(笑)。 ―矢野と助言しあうこともある? 野口 それがね、捕手同士って喋らないんだよ。野球以外の会話もない。ヤクルトの時の古田さんも、オレがたずねても短い返事しか返ってこなかった。日本ハムの時の捕手もそう。矢野さんともほとんど会話がないんだよね。 ―仲が悪い? 野口 誤解しないでよ。そういうワケじゃなくて、捕手同士は話さないものみたい。古田さんだって、オレがヤクルトを出てからは年賀状をくれるようになったしね(笑)。去年のヤクルト戦で打席に立った時に「14年目の選手も少なくなったし、お互いに頑張ろうな」って声をかけられて、うれしかったよ。 ―ライバル同士で手の内は見せない? 野口 オレはそこまでしなくてもいいと思うんだよね。キャッチャー3人で話をすることで、チームにプラスになることもあるんじゃないかな。野球以外の話もね。あ、でも、オレが嫌われてるのかな。 ―2番手捕手の調整は難しい 野口 ファームからポッと上がっても分からない。例えば、井川が最近はチェンジアップがよくない、とかデータをもらっても、自分で受けた感覚で(配球を)決めるわけだから。もし希望を言わせてもらえるとしたら、1週間に1、2回、ファームで実戦に出るという形がいいのかな。 ―ヤクルト時代には古田、カツノリの2人捕手体制で、2軍暮らしも続いた 野口 毎年、オープン戦の最後の日になると、バッテリーコーチがボクを呼んで肩を叩くんだよね。悔しい思いをして、2軍に行ったら、当時の若松2軍監督やコーチが「頑張ろうな」って声をかけてくれてね。涙が出そうになったよ。 [2004/01/27 紙面から]
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