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記者の目「巨人の“巻き返し策”との見方も」

 好青年であるカツノリに対しては心苦しいが実績、経験などから考えて巨人が純粋に1軍戦力として獲得を申し入れたとは考え難い。背景にはやはり今秋のドラフト問題が横たわっているのではないか。

 今秋ドラフトの目玉である本格派右腕・野間口。所属するシダックスの監督はカツノリの父親である野村克也氏だ。野間口に関しては阪神、巨人が水面下で争奪戦を繰り広げている。だが星野SDと野村監督のパイプにより現状では阪神がリードしているとされる。

 そこで巨人が“巻き返し策”としてカツノリ獲得に動いたのではないか、という見方が容易にできる。巨人嫌いで知られる野村監督だが、自分の子息がいれば、これまでとは違ってくるかもしれない。

 この仮説で疑問なのはトレードに応じた阪神の態度だ。みすみすキーマンを手放すことになるからだ。しかし優勝した昨年、カツノリの1軍出場機会はなかった。矢野、野口が健在なら今季も同様の状態は続く。試合に出せないまま支配下選手とするのなら「欲しい」と言う球団に出す方が選手にとってはベターという考え方はできる。それが例え、ライバル巨人であっても…だ。

 キーマンを巡って、キャンプ前のこの時期に獲得に動いた巨人、いかなる思惑からかそれに応じた阪神。ともあれ今後の興味は巨人がカツノリをどう起用していくのか、に移る。【高原寿夫=運動セクション・エディター】

[2004/01/24 紙面から]


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