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鳥谷、走りは末続級 鳥谷は走りもすごい! 阪神の新人合同自主トレ(西宮市鳴尾浜)3日目の14日、自由獲得枠の鳥谷敬内野手(22=早大)が新人離れした完成した走法をみせた。世界選手権銅メダリストの末続慎吾(23=ミズノ)をほうふつさせるシャープな走りに続木、前田の1、2軍トレーニングコーチも二重丸。次クールで行う予定のポール間走を前倒しで行った。赤星に続くトラのスプリンターに、黄金ルーキー鳥谷が名乗りだ。 「負荷ない走り方」考えたら自然にできた“なんば走り”苦悶の表情を浮かべるルーキーの中で、鳥谷だけがケロリとしていた。合同自主トレ3日目。外野フェンス沿いをスイスイと駆け抜け、1分間のインターバルで息を整えた。まるでスクーターに乗っているかのように上下動せずに進む上半身と、相撲のすり足のような足の運びにどこからともなく「末続だ」と声があがった。 「中距離走のときは前傾になり過ぎないように前を向いて、上体がぶれないようにと考えています。でも特に意識はしていません。小さなときから同じ走り方ですよ」。 新人らしからぬ落ち着いた口ぶりで話した。その何げない走りっぷりをチェックした続木、前田のトレーニングコーチコンビが完成度の高さを証言した。 続木コーチ 股関節がしっかり動くし、足が後ろに流れない。今の時点で言うことは何もないので、泳がせておきます。 前田コーチ ボディーバランスが非常にいい。「軸をしっかり」などこちらが要求したテーマを100%意識して実行している。 驚くべきは鳥谷が、我流でこの地点にたどり着いたこと。末続の成功で「なんば走り」と呼ばれる江戸時代の古武術を取り入れた走法が陸上界で脚光を浴びている。早大で動作解析を専門に学んだ鳥谷もそれに倣ったと思いきや、走法は研究の対象外だった。 「テレビでそういうのを見たことはありますが、参考にしたことはない。1番疲れず、負荷なく走るように考えたらこうなったというだけです」。 鳥谷の好仕上がりが、合同トレのメニューも動かした。左翼―右翼の両ポールを駆け抜ける「ポール間走」は次クール(16日から)で取り組む予定だった。「体力的にも余裕がある」(前田コーチ)とこの日に前倒しで行った。8分の力で7往復、14本。他の4ルーキーは息が上がる中、鳥谷だけは足取りも軽やか。全メニュー終了後には30分間も部屋でバットを振った。 6大学リーグ4年間で37盗塁、3年春には9盗塁でリーグトップに輝くなど、走力は魅力の1つ。赤星の独壇場だった「トラの快足王」の座に、鳥谷のセンスが肉薄する。【町田達彦】 [2004/01/15 紙面から]
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