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初打ち!鳥谷、由伸2世だ…鳴尾浜が一枝氏が驚嘆 岡田監督の後継者が見つかった。阪神の新人合同自主トレが12日、鳴尾浜でスタート。自由獲得枠入団の鳥谷敬内野手(22=早大)が軽快な動きとともにリーダーシップの片りんを見せた。視察した岡田彰布監督(46)は鳥谷の資質に目を細め、チームリーダーに育成する方針を誓った。さらに居残り≠ナ初打ち(ティー打撃)した鳥谷に対し、本紙評論家で辛口で知られる一枝修平氏(63)が「高橋由伸2世」と評した。 チームリーダーになる!岡田監督後継指名ダッシュ、ランニング、キャッチボール…。すべての練習メニューで、鳥谷が新人5選手を率先した。担当した前田2軍トレーニングコーチによれば「順番を決めたわけではない」という。だが、気が付けば、鳥谷が年長の庄田(シダックス)も抑えて自主トレ初日の先頭に立っていた。同コーチは「自然にそういう意識があるんでしょう。リーダーシップがあるんじゃないかな。話を聞くときでも、目の色が違いましたね」と驚いた。 三塁ベンチで視察していた岡田監督も早大の後輩を頼もしく見つめた。鳥谷は大学時代、主将を比嘉(広島入団)に譲った。だが、鳥谷の練習ぶりに、岡田監督は「(大学でも)キャンプテンやったなという印象を受けるね」と資質を見抜いた。超大物内野手として早大から阪神に入団した経歴は同じ。岡田監督は阪神でも選手会長を務めるなどチームリーダーだった。鳥谷をその系譜に沿った後継者と認めたのだ。 「自分のペースで走ってたんで。集中してできました。多少、力が入りましたけどね」 鳥谷は練習を行う順番だけが先頭だったわけではない。20分間の長距離走。ゴールの時点では同期組に約5メートルの差をつけて独走していた。さらに、全体メニュー終了後。鳥谷は室内練習場に向かった。素振り、ティー打撃の志願練習を行った。庄田とともに室内練習場に入った小宮山(横浜隼人高)は、先んじて練習していた鳥谷の姿に「さすがですね」と目を奪われた。 岡田監督は鳥谷の好仕上がりに二重丸を与えた。「(トレーニングを)やってきているな。先頭を走っている姿を見ても動きが軽い。(キャッチボールの)テイクバックの小さい投げ方も、もう実戦のスローイングだ」。あいさつに来た新人たちには「焦らず、入念に体を作って、2月1日を迎えてくれ」という簡素な訓示で十分だった。 「まったく振らないで1日が終わるのはよくないと思った」。鳥谷は入寮した前夜、入居したばかりの自室でバットを握った。この日の志願練習でも、ティー打撃の前後に、200スイングもの素振りを繰り返した。鏡に映る姿をチェックしながら、マイワールドに没頭した。「その時その時で自分で考えながらやってます」。その落ち着いた視線に初々しさはない。スケールが違う。たしかなインパクトを岡田監督に届けた。【井之川昇平】 [2004/01/13 紙面から]
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