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五輪派遣問題で仙さんが赤星叱る「虎より金メダル優先や」 阪神星野仙一オーナー付シニア・ディレクター(56)が9日、アテネ五輪のプロ派遣問題について、阪神としてあらためて全面協力する方針を明言した。長嶋茂雄全日本監督(67)の「派遣選手の各球団2人枠撤廃構想」に賛同することを強調。五輪よりペナント優先の意思を示していた阪神赤星を叱り、岡田彰布監督(46)にも「我慢」を要求した。 岡田監督にも注文「ここはグッと我慢や!」ミキハウスの新年会で笑顔を見せていた阪神星野SDが、その話題に顔色を変えた。揺れるアテネ五輪のプロ派遣問題。矛先は“五輪より阪神優先”を宣言した愛弟子赤星だった。「その考え方は反対や!」。2004年最初のカミナリは、レッドスターを直撃した。 「我々の仕事は何じゃい! 確かにV2、V3も大事や。でもそれ以上に、4年に1回の世界大会で金メダルを取ることが野球少年に夢を与えて、どれだけ今後の野球界に大事なことか。大体中途半端なチームは国際大会で失礼やろ。五輪の枠は自由にせなアカンよ。ドリームチームで金を獲りに行かなアカンのや」 赤星は先日、派遣選手の数で球団格差が出るのは不平等とした上で「それで優勝を逃がすのは悔しい」と心境を告白。1球団2人枠が撤廃されて“自由枠”となった場合は、五輪拒否の姿勢を示していた。だが「その考え方」が星野SDには気に入らなかった。 「不平等は人生につきものよ。(選出が)0人のチームもあるやろ。でもそれを恥ずかしいことと思わなアカン。(何人も)選ばれたら誇りやないか。もっと使命感持たなアカンのや」 自由枠となれば、阪神4人、巨人0人なんてこともないわけではない。ただでさえ、豪州代表としてウィリアムスの離脱も濃厚だ。優勝争い真っ只中の夏場で、かなりの痛手を被るかもしれない。だが野球界全体を憂慮する星野SDにすれば「ケツの穴のちっちゃい話」に過ぎなかった。そして2人枠撤廃構想に困惑していた岡田監督にも、しっかりと注文を出した。 「監督の気持ちも分からんでもない。監督としては確かに痛い。でもここはグッと我慢や! 日本のプロ野球全体が、1か月だけ辛抱せなアカン時なんや。イラクに戦争に行くんじゃない。お国のためにじゃなく、野球界のためにや」 岡田阪神は、長嶋ジャパンに全面協力する。選手派遣は惜しまない。星野SDは“ツルの一声”で、チーム内で混迷していたアテネ五輪に対する方向性を示した。多忙のSDはこの夜、別荘がある豪州へ休養のため旅立った。【松井清員】 [2004/01/10 紙面から]
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