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金本、4番奪取を初めて公言

 ワシが4番で日本一じゃ!! 阪神金本知憲外野手(35)が5日、広島市内のジムで本格始動。4番奪取に挑戦することを公言した。虎の新4番となって、連続フルイニングの日本新記録を今季中に樹立する。昨季V打線の3番からさらなるステップアップを図る鉄人は、3割30本を目標に、岡田新監督を日本一に導く。

昨季は拒否…進化する鉄人「3割30発」「日本一」へ

 新年の誓いを高らかに立てた。「4番も競争だと思うし、自分としては4番にチャレンジしてみたい」。金本の2004年の抱負は、4番としてチームを日本一に導くことだった。

 移籍1年目の昨季、3番金本が「つなぎ」打線の中核となった。2割8分9厘、77打点、19本塁打の成績を残し、18年ぶりのリーグ優勝の原動力となった。それなのに、なぜ4番に? 「もう1回4番を打ってみたくなったんや。3番より4番の方がモテるやろ」。独特の軽妙なジョークで本心は隠した。だが、「チャレンジ」という言葉がキーワードだ。昨季の優勝を振り返りながら「人間は一度上に上がると落としたくないもの」と連覇への思いを表現したが、金本の飽くなき向上心は『上に上がったら、もっと上を目指す』ことを求める。

 「(4番という)責任感のある打順でやりたい。それで機能しなければ、去年のような形に戻ればいい」。新たなチャレンジ。それが、4番の重圧を正面から受け止めたうえで連覇、日本一に導くことだった。

 広島時代は00年途中から2年半、4番を務めた。だがその間、Bクラス続き。4番としてチームを勝利に導くことができなかった。その悔しさは、昨季の1度限りの優勝では晴らすことができない。伝統球団の4番に座り、野球人生の借りを返そうとしている。

 「あまりリキまずに、球に合わせていく。すると不思議と長打も出るもの。それを忘れないようにね」

 4番の打撃像をそう描いた。昨季はつなぎに重きを置いた分、みずからを犠牲にした。その比率を逆転させるだけでいい。つなぐ意識を薄める分、ガンガンと自由に打ち込む。

 「(打率)3割は打たなイカン。30本も何とかね。去年は優勝したけど、個人的な成績は過去何年かで一番悪かった。だから、個人のレベルアップ!」

 個人成績にも再挑戦する。衰えという懸念を打ち消すためにも、3年ぶりの打率3割を達成する。4番が3割30本をクリアすれば、連覇の可能性はグンと高まるのだ。【井之川昇平】


[2004/01/06 紙面から]


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