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稼頭央が“後継者”に指名!鳥谷、21世紀ベスト遊撃手へ 連覇? 新人王? まだまだあ〜!! 鳥谷の初夢はどこまでもデッカく21世紀ベスト遊撃手だ! 岡田阪神の起爆剤として期待されるドラフト自由枠ルーキー鳥谷敬内野手(22=早大)が1月1日、球史に残る「21世紀のセンチュリーベストナイン」を目指すことを誓った。遊撃手部門で20世紀の同賞に選出されたメッツ松井稼頭央内野手(28)からライバル指名を受けた。日米で舞台は違うが松井稼に対して鳥谷が100年のスケールで大活躍を演じたとき、猛虎軍団も黄金時代を迎える。 まずは虎の遊撃…そして伝説の存在へ
鳥谷に途方もないお年玉が届けられた。日米で21世紀のベスト・ショートを目指そう―。送られたのは日本での栄光を背に大リーグという荒波に泳ぎ出す松井稼、その人だった。 「ホントっすか!?」 松井稼からの言葉を聞いた鳥谷は驚きの声をあげた。なにしろ鳥谷にとって、松井稼は子どものころから憧れの選手。事あるごとに「三拍子そろっているのは魅力的です。自分の目指すところですから」と口にしている存在なのだ。 21世紀ベスト・ショートは単なる飾り言葉ではない。2000年、ミレニアムを記念して「センチュリーベストナイン」が選出された。その9人の中で遊撃部門に選ばれたのが松井だった。 吉田義男(阪神)、広岡達朗(巨人)、石井琢朗(横浜)ら名立たる名ショートを押しのけての選出。王、長嶋、江夏、イチロー…そうそうたるメンバーに名を連ねた松井。そんな選手からの思わぬセリフだ。全身の血が沸き立つ感覚を覚えるのも無理はない。 「そんなこと言ってもらってもねえ……。あの人と僕とでは天と地くらい開いてますから……」。返礼はすぐに出てこなかった。だが内心の震えるような思いは隠しようがない。 「しっかりやらないといけませんね。いろいろな期待がプレッシャーになるかもしれないですけど、自分にはそういう環境があっていると思いますから。注目されている喜びもあるし、力に変えたいですね」。あくまで穏やかな口調で熱い気持ちを話した。 そんな鳥谷の元日、2004年1月1日。ルーキーイヤーは東京・羽村市の実家で迎えた。究極の願いは21世紀ベスト遊撃手としても、まずは岡田阪神に尽力することが大目標だ。それがあっての壮大な夢。何より早大の大先輩、岡田監督の1年目に最大の尽力をしたい。 昨年12月5日。「岡田監督就任を祝う会」に参加した。「来年は何とか岡田監督を胴上げできるよう、そしてその輪にいられるよう頑張りたいと思います」。入団前のV宣言。強心臓は何ともたくましい。 早大から阪神に入団した岡田監督は、打率2割9分、18本塁打、54打点で新人王を獲得した。「先輩だし、記録的なもので目標にしている」。具体的な数字こそ挙げないが、鳥谷にとって、これが指針になる。 「ケガをしないことと開幕1軍」。堅実な目標こそ鳥谷らしい。東京6大学で歴史に名を刻んだのはダテではない。通算安打で歴代7位(115安打)、通算打点で歴代6位(71打点)の成績を残した。何より光るのが1年から全96試合に出場したことだ。ケガさえしなければ、やれる―。開幕1軍より先に「ケガをしないこと」を挙げたのは、自信の裏返しだろう。 そして背番号1。「自分の大学時代につけていた番号だし、なじみがある」。猛虎にとっても歴代の名プレーヤーが背負ってきた大事な番号。今度は鳥谷が新しいどんなドラマを作っていく番だ。 準備にぬかりはない。昨秋、シーズン終了直後から東京・東伏見の早大グラウンドなどで下半身強化を中心に自主トレを行ってきた。正月休みはない。きょう1日以降も早大グラウンドで体を動かす。 自主トレ、キャンプ、開幕…走り続ける男はきっと、虎党の記憶に、記録に残る選手として暴れ回るに違いない。そして100年後のプロ野球ファンに、メッツ松井を超える遊撃手として認められた時…。スケールの大きな夢物語が今、幕を開ける。【酒井俊作】 <写真=岡田阪神の起爆剤として期待されるドラフト自由枠ルーキー鳥谷敬内野手(撮影・加藤仁)> [2004/01/01 紙面から]
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