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岡田監督、伊良部再生へ「クセ気にせんでエエ!速球磨け」

 クセなんか直さんでええ! 阪神岡田彰布監督(46)が26日、日本復帰2年目を迎える伊良部秀輝投手(34)の豪腕復活を期待した。投球フォームのクセを気にするあまり日本シリーズで2度KOされるなど後半失速した今季の反省から「クセは気にせんでええ。それよりええボールを投げること」と原点回帰の勧め。理論に縛られ過ぎるマイナス面から解き放つ。

「いい球なら打たれへん」

 逆転の発想が、理論派伊良部の目を覚ます。欠点は放置して、長所だけを伸ばしていく。岡田流の指導法でメジャー帰りの伊良部にも対する。来季へのアドバイスは単純明快、クセなんか忘れろ! だ。

 「伊良部はクセなんか気にせんでエエ。自分で分かっとったらエエんや。言い過ぎて本人が気にしすぎるのが1番アカン」。

 担当は違えど、ベンチから見ていた今季終盤の伊良部はもどかしかった。9月2日(広島戦)に13勝目を挙げたのを最後に白星なし。日本シリーズでは2度の先発でどちらもKOを喫した。開幕直後から5連勝したころの躍るような投球は、なりを潜めた。

 理由は明らかだ。球種やけん制のクセが、7年ぶりの日本野球で徹底解明された。丸裸にされた伊良部は、クセを消すのに神経過敏になった。メジャー6年の経験から、投球フォームを「メカニクス」と呼ぶ。理論を重んじる姿勢が、かつてロッテ時代に日本最速158キロを計測した豪快なピッチングを狭めた。

 そんな伊良部の心に刺さったトゲを、岡田監督は無視しろと言い切った。球種がバレても構わない。それより大事なのは、本能のままに投げ込む剛球だ。

 「それよりいいボールを磨くことや。いいボールを投げたらそうは打たれへん。昔のどこかのチームなんかは、全部球種分かってても完全試合やられたりしたんやから。このことはまたユニホーム着た時に伊良部と話するわ」。

 かつて2軍監督時代には主軸に据えた浜中や関本、北川(近鉄)に「ゲッツーを打て」と指令。走者を置いても思い切りバットを振る重要性を説き、1軍戦力に育てた。来季の主戦投手に期待する伊良部へも“ダメ出し”は後回し。気分よくマウンドに送り、豪腕を全開させる。【町田達彦】


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