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伊良部、残留正式発表「やり残したことがひとつある」 きょうは「……」ではありません。あの伊良部が笑顔で話して「語録」まで残した。FA宣言していた阪神伊良部秀輝投手(34)が27日、阪神球団事務所(西宮市)で、2年総額7億円で再契約を交わした。2年目の契約は、阪神側が違約金を払って放棄できるバイアウト方式。シーズン中、コメントがほとんどなかった伊良部は、この日はじょう舌で、いつもは見せない笑顔まで披露。今季、達成できなかった「日本一」を虎ファンに誓った。 じょう舌15分間 2年7億円で再契約伊良部がじょう舌になった。阪神残留が正式に決まり、会見場に現れた伊良部の表情はスッキリとしていた。集まった報道陣は約50人。普段なら大勢のマスコミに囲まれると口を閉ざし表情も強張ってしまうのだが、この日だけは優しい伊良部に変わっていた。 「来年も阪神タイガースでプレーすることが決まりました。球団が前向きに一生懸命にやっている。勝つための努力をしてくれると感じたから決めました」。 ロッテ時代の本拠地・千葉でのオールスター出場、リーグ制覇時など、伊良部が口を開くのは節目、節目だけ。10月31日にFA権を行使してから27日。ようやく来季の去就が決まった安堵感が伊良部の表情を和らげた。時間にして約15分。こんなに話したのは昨年12月の入団会見以来だ。 「ファンのみなさんにはものすごい支えてもらった。阪神で骨を埋める? 2年後くらいに決めようかな」。 家族を米国にある自宅に残しているため、当初はメジャー復帰を最大視野に入れていた。しかし、国内、国外とも正式なオファーは届かなかった。ローテーション投手として今季13勝を挙げた右腕は、岡田阪神にとっては必要な戦力。再契約金、出来高払いを含む2年総額7億円。2年目の契約に関しては、阪神側が放棄した場合には違約金を支払うバイアウト形式で落ち着いた。 達成できなかった夢が残留を後押しした。「やり残したことが1つだけある。来年はやり残すことなくみなさんの夢がかなうようにしたい」。やり残したこととは日本シリーズ制覇。伊良部自身もダイエーとのシリーズ2試合に登板し、ともに先発の役目を果たせなかった。日本一の阪神ファンのため、自分自身のため―。伊良部がタテジマに身を捧げる。【益子浩一】
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