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甲子園TG戦嘆きの雨天中止、前代未聞4万枚チケット当日売り <24日 阪神―巨人戦は雨天中止> 阪神のV景気に水が差された。甲子園のドル箱カード「阪神巨人戦」の今季最終戦が24日、雨天中止。完売していた雨売り入場券はフイになった。試合はきょう25日に延期の形になり、チケットはすべて当日発売。ただ、急きょ決まった試合開催にファンへの告知もままならず、巨人戦では異例のガラガラのスタンド風景も予想される。損失は2億円近く。チケットがないと嘆いていたファンにとっては、きょうのTG戦はチャンスだが…。 球団チケット刷り直し、営業部「夜なべですよ」甲子園球場内では関係職員が深夜まで作業に追われた。いよいよ日本シリーズの準備? いや、突如きょう25日に行われることになった試合の準備だ。阪神球団の岡本営業部次長は「チケットをすべて作り直さないと。夜なべですよ」と額の汗をぬぐった。 甲子園を大混乱に陥れたのは、前夜から降り続いた雨。午後3時の開門予定時刻を遅らせて、雨がやむのを待ったが、同3時55分、雨天中止が決まった。通常は主催球団が中止か決行かの決断を下すが、シーズン終盤は全日程をスムーズに終了させるため連盟の管轄。その中止の決定を受け、関係者は対応に追われた。 試合は予備日だったきょう25日に行われることが即座に決まった。だが、24日の入場券は無効。完売していた前売り券はすべて払い戻しされることになる。一方、きょう25日の入場券は当然、販売されていない。それどころか、入場券自体が存在しない。球団、球場ではあわてて印刷などの製作作業にとりかかかった。 巨人戦では過去に例のない事態。きょう25日は年間指定席1万5000席をのぞく3万8000枚の当日券が売り出されることになった。しかし、試合開催の告知手段はインターネットホームページや電話サービス程度。試合が行われることを知らないファンも多く、野崎球団社長は「明日の(入場者数の)見込みは立てられない。巨人戦としては史上最低になるかもしれません」と頭を抱えた。 この雨天中止による損失は約8000万円という。急な印刷作業や払い戻しに要する人件費など。さらに、きょう25日の観客数が2万人程度ならば、24日との入場料収入の差額は約6000万円になる。テレビなどの放映権は25日に移行するが、入場者数が減ればグッズや飲食品の売り上げも落ちるため、損失は2億円近くになるとみられる。 皮肉にも、午後5時過ぎに雨は止んだ。晴れ間さえものぞいた。野崎社長は「やれませんでしたかねえ」と恨めしそうに苦笑した。 18年ぶり優勝の歴史的シーズンにおけるライバル巨人との最終戦。勝てば18勝目で、このカードの阪神の史上最多勝ち星記録を樹立する。今季のチケットが入手できないと嘆いていたファンの方は、せっかくの機会に阪神巨人戦をのんびりと観戦してみては? 【井之川昇平】
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