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V一夜明け虎に衝撃、中日が島野ヘッド招へいプラン

 18年ぶり優勝から一夜明けた16日、虎に衝撃的なプランが浮上した。中日が来季の新体制で阪神島野育夫ヘッドコーチ(59)の招へいを検討していることが明らかになった。山田監督の解任に伴い、元監督の高木守道氏(62=野球評論家)を本線に後任の人選を進めているが、世代交代論も根強いことからOBの小松辰雄氏(44=野球評論家)が対抗馬に浮上。小松体制の参謀役として島野氏が有力候補として検討されているもようだ。島野氏の招へい作業は難航、長期化必至と見られるが、中日の新体制のキーマンに意外な人物が浮上してきた。

監督候補に小松氏浮上

 阪神にとって衝撃的な事実が明らかとなった。新体制づくりを進める中日が、その中核を担う人物に意外な候補者をピックアップしていた。阪神を18年ぶりの優勝に導いた陰の功労者、島野ヘッドコーチだ。

 次期監督は、生え抜きOBで監督経験もある高木氏を中心に検討を進めている。この日も名古屋市内の球団事務所で幹部会を行い、候補者11人をリストアップした。ただ複数の関係者の話を総合すると、地元世論、本社、球団内に根強い世代交代論もあることから、元エースで投手コーチも務め、44歳と若い小松氏が対抗馬として浮上。その際の参謀役として島野氏の名前が挙がっているという。

 島野氏は01年12月、星野阪神が電撃的に誕生した際、中日2軍監督に決まっていたが、慰留を振り切り、星野監督との絆を優先。両球団で騒動に発展した末に阪神に移籍した経緯がある。しかし島野コーチと中日白井オーナー、球団首脳との信頼関係には直接、影響がなかったこともあり、今回の新体制づくりの中で重要な位置を占める参謀の候補者としてピックアップされたものと見られる。

 中日の西川球団社長は新体制のイメージとして「きびきびして若々しいチームにして欲しい。経験豊富な人には若いコーチ。若い監督にはベテランのコーチ」と話している。現在、後任監督の人選作業は水面下で続いているが「若い指導者の下で出直すべき」(球団関係者)との声もあることから、高木氏に対抗する形で小松氏が浮上。「若い監督にはベテランのコーチ」という図式に当てはまるのが中日を知り尽くした島野氏だ。

 もっとも、島野氏は星野阪神をリーグ優勝に導いた功労者。星野監督との関係もある。阪神とは1年契約とはいえ、中日側が交渉に乗り出せたとしても日本シリーズ終了(10月下旬)を待たねばならない。新体制づくりが大幅に遅れるデメリットも発生する。

 高木氏と島野氏も関係は良好なことから、中日側が両候補から監督を選んだケースは招へいプランを推し進められる状況にある。中日は17日に今季の地元最終戦を終え、新体制づくりが本格化する。

 ◆島野育夫(しまの・いくお)1944年3月30日生まれ、栃木県出身。作新学院―明電社を経て63年、中日に入団。68年南海、76年阪神に移籍。俊足、強肩の外野手として活躍した。引退後は阪神、中日でコーチを務め、95年に阪神から復帰した中日で監督代行も務めた。96年から主にヘッドコーチ。01年、阪神星野監督の誕生と同時に移籍。

 ◆小松辰雄(こまつ・たつお)1959年5月10日生まれ、石川県出身。星稜高から77年ドラフト2位で中日入団。150キロを超える速球を武器に抑えとして活躍。その後、先発に転向。実働17年で122勝102敗50セーブを記録。最多勝2回、最優秀防御率1回、85年には沢村賞獲得。95年から中日投手コーチに就任。97年退団。現在は野球評論家。


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