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9月16日付
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大型ビジョンの横−ヤ戦にあと1人コール

 試合後、赤星と片岡のヒーローインタビューが終わっても、スタンドの5万3000人はだれ1人帰ろうとしなかった。注目したのはスコアボードの大型ビジョン。ほどなく、浮かび上がったのは横浜−ヤクルトのテレビ中継。横浜村田が4回に21号を放ち、ベンチに迎えられる場面。11−4の大差で横浜がリードしている展開に「ウォ〜」と、どよめきが起こった。

 阪神が勝った場合、横浜スタジアムの模様を中継することは試合前から何度もアナウンスされていた。中継と同時に興奮したファンがグラウンドになだれこむことを恐れ、警備委員が土や芝生の上まで立ち並ぶ厳戒態勢を敷いた。しかし横浜大量リードに、ムードはなごやかとなった。

 上空には空撮用の2機のヘリコプターが旋回。緊迫感は横浜の勝利が近づくにつれて高まった。虎ナインが一塁側ベンチに姿を現す頃になると、興奮は最高潮。甲子園では異例のウェーブが巻き起こった。5万3000人の「大津波」に、選手も大喜び。両手を挙げて波作りに参加すると、波はまた大きくなった。

 9回2死になると「あと1人」コール。ヤクルト最後の打者が凡退し、選手がグラウンドへ飛び出す合図のようにジェット風船が舞い上がった。

 この日は約9300人が開門の朝8時の時点で球場を取り囲んだ。前回優勝は神宮、日本一は西武球場だった。18年ぶりの歓喜の瞬間は阪神勝利から2時間9分後。39年ぶりの甲子園胴上げは、虎党の記憶に深く刻み込まれた。

 感動のぶっちぎりセ・リーグ優勝を決めた阪神タイガースは、18年前と同じく日本一へ突き進みます。日刊スポーツ(大阪制作版)では、03年猛虎の奥深くにある力の源をお伝えするため、特別連載を開始しました。阪神取材班キャップ・高原寿夫が鋭い目で検証する「なぜ強かった阪神 夢への仙術」。日刊スポーツのV企画をお楽しみください。


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