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選手会長燃えた、桧山1カ月ぶりの14号
悪夢を見せられた神宮の夜空に復活の一撃を食らわせた。2回無死一塁。桧山は高井の144キロ高め直球を鮮やかに弾き返した。低空飛行のライナーは、フェンスをギリギリで越えバックスクリーンに飛び込んだ。8月3日、中日戦(甲子園)以来の14号先制2ラン。1カ月ぶりに描いた軌跡は、景気づけの花火となるはずだった。 「いい当たり? ホームランに関してはね。ケガをした神宮で? それは少し思い出した。バットを振れたのが一番。でもこれだけお客さんが入ってくれた中で勝ちたかった」。 5回に一挙7点を奪われての逆転負けに、選手会長の表情は曇った。これで今季2勝7敗と鬼門の神宮。桧山が左わき腹を痛め、1カ月の離脱を余儀なくされたのもこの球場だ。すべての悲運を打球に詰め込み吹き飛ばしたかった。だが負けた結果が、それを許さなかった。 「心境としては複雑。チームが大事なときに働くことができず(優勝が間近になった今)ここにいていいのかと…」。 今月5日の横浜戦(甲子園)から戦列に戻ったとき、桧山はつぶやいた。優勝に向けて大事な1カ月、働くことができなかった自分を責めた。それほど強い責任感。空白の1カ月を何とか取り戻そうと、強い決意でチームに戻ってきた。それが復帰してから4試合で15打数7安打と5割近い打率が証明している。 広島が敗れてマジックは4に減った。ゴールに1歩近づいたが、桧山は強い口調で言った。 「自分たちでマジックを減らさないと。調子が戻ってきたとかより少しでもチームに貢献したいんだ」。 ヤクルトの意地の前に足止めを食らった。だが気持ちのいい大敗と切り替えるしかない。復活を遂げた桧山のバットがラストスパートを引っ張っていく。【実藤健一】
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